世界中から、
年間10万人を超える観光客がカンガルー島を訪れます。
多くの観光客のお目当ては、
愛くるしい野生の 「Koala コアラ 」 に出会うことです。
20世紀に入り、
防風林としての役割とオイルを採取する目的のために、
多くのユーカリの木がカンガルー島に植林されました。
同時期 (1920年代 ) 、コアラの毛皮が高値で取引され、
その結果南オーストラリア州ではコアラの数が激減しました。
そこで、絶滅を避けるために、
10数頭のコアラがカンガルー島に持ち込まれました。
元々肉食獣のいないカンガルー島は、
コアラの繁殖には最高の環境でした。
さらに、植樹され増え続けるユーカリの林を安住の場所として、
20世紀末にはコアラの数は3万頭を超えました。
また、カンガルー島には多くの養蜂場があります。
(写真は Clifford's Honey Farm クリフォード 養蜂場 )
19世紀末、イタリア北西部の 『Liguria リグーリア州 』 から
ミツバチの一種 『リグーリア蜂 』 が持ち込まれました。
周りから隔絶されたカンガルー島の環境は、
純血種を守り続けることに貢献しています。
高品質な蜂蜜は、
カンガルー島の主要な産物のひとつとなっています。
かつて、アボリジニが 『Karta カータ (死の島 ) 』 と
呼んで手放したカンガルー島 ・・
(11月3日のブログ参照 )
ヨーロッパからの入植者がそこに命を吹き込みました。
注: 現在、増え続けるコアラはポッサムや鳥類の生態系に
悪影響を及ぼしている (コアラがユーカリの木を占拠 )
カンガルー島は環境問題の試金石
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