海面下およそ1000メートルの
地底に向かう 第二竪坑 の入り口 ・・・
そこには 『命の階段』 ・・・
この階段を上る時 炭坑員は無事を祈り、
下りる時 無事に感謝しました。
地底に近づくにつれ温度と湿度が上がり、
作業場での温度は、
摂氏40度 ・・・
湿度は90パーセント以上 ・・・
加えて落石やガス爆発の危険 ・・・
常に死と隣り合わせの任務の中で、
炭坑員同士の絆は、
自然と深まっていきました。
また、留守を守る家族は、
炭坑員をやさしくねぎらいました。
夫婦が心身ともに支え合いました。
3交代24時間操業 ・・・
昼間、夜勤者が眠る部屋の近くでは、
子どもたちさえ
声をひそめて遊んだそうです。
炭坑の町で炭坑員同士が交わす挨拶は、
『おはよう』 でも
『こんにちは』 でもなく、
『ご安全に』 ・・・ でした。
それでも事故から逃れられないことも。
端島(軍艦島)炭坑84年の歴史の中で、
215人が犠牲になりました。
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