JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

シンガポール出航

2010年01月13日 | アジア

Chinese New Year のざわめきがまだ覚めやらぬ 2月11日、
日本の豪華客船 パシフィックビーナスは、
シンガポールの港を静かに離れていきます。



ゆっくりと時間をかけて、
様々な出会いの余韻に浸りながら思い出の場所を後にする ・・
これも船旅ならではの楽しみのひとつです。



巨大な船体を方向転換させた パシフィックビーナスは、
鏡の上を滑るように静かに進んでいきます。



1959年、イギリスからの自治独立を獲得し、
1963年にはマレーシア連邦に自治州として併合されるも、
1965年には、追放というかたちで独立国となったシンガポール ・・



波乱の幕開けに強いリーダーシップを発揮し、
シンガポールを繁栄に導いたのは リー・クアンユー初代首相です。
(12月 12日のブログ参照)

「独裁者」 と非難を受けることも多い宰相ですが、
彼の存在をなくして、現在のシンガポールはありえなったでしょう。
徹底したエリート教育を浸透させた
彼の哲学を象徴した彼自身の言葉があります。

『私にとって、平等という概念は夢想です。
 人間は平等ではなく、社会への貢献度も皆違います。』



東洋一の英語能力を誇るシンガポールの人々 ・・
この背景にも リー・クアンユー元首相の
「鉄の意志」 が反映しています。

『二言語政策は、
 単ににふたつの言語を話す能力をつけることという
 意味だけではありません。
 基本的には、まず自分自身を理解する事なのです。
 自分が何者で、どこから来たのか……
 二言語の習得に失敗し、英語しか話せない者、
 中国語しか話せない者、マレー語しか話せない者 ・・
 こういった者は、今の我が国では危険人物です。』


パシフィックビーナスは、さらに南へ ・・
インドネシアのジャワ島を目指します。

jfk-world



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