ディレクターやカメラマンによって
映像に対する考え方は様々ですが、
私は、動きのあるカメラワークこそが
映像の醍醐味だと思っています。
カメラを揺れなくスムーズに動かす
最も一般的な方法は、
レールを敷いて、
その上にドリーと呼ばれる台車を載せ、
それを人力で押したり引いたりする
昔からのやり方です。
ボートなどにカメラを載せて撮る時は、
振動や揺れを吸収し、
カメラの動きは遠隔で操作できる、
特殊なカメラ台を使うことがあります。
カメラを上下に動かすには、
クレーンを使います。
長さ30メートル以上の
巨大なクレーンもあります。
先端に防振装置が付いていて、
クレーンを大きく動かしても、
映像は安定します。
また、レールドリーとクレーンで、
水平と上下の動きを
組み合わせる方法もあります。
さて、2015年頃から
急速に普及した ドローン ・・・
自在に動かしながら、
超高画質 (4K) の
安定した映像を撮ることができます。
大がかりな機材も人手も必要ありません。
実に画期的な代物です。
JFK-World
門外漢の私から見れば、「揺れ防止」と言うそれだけのために、プロのカメラマンがどれだけ苦労されているかを、教えていただきました。
当たり前のこととして画面を見ていますが、確かに「揺れる画面」は、見ている者を苦しめます。数分見ているだけで、頭痛がします。
美しい映像のために、カメラマンとスタッフの方たちが、見えない努力と工夫をされていることを勉強させていただきました。
知らない世界を、いつも教えていただき感謝いたします。
いまは、簡単に揺れない映像が撮れる時代になりました。
それはいいことなのですが、撮影の達成感が少しなくなりました。