Hanseatic League
ハンザ同盟
北ドイツを中心に、北海およびバルト海沿岸の貿易を独占し、
北欧の経済圏を支配した都市同盟 = 「ハンザ同盟」 ・・
その重要な都市のひとつであった 「ベルゲン」 ・・
そして、貿易商たちの建物が集まるエリア 「ブリッゲン」 ・・
(1月13日のブログ参照 )
「ブリッゲン」 が
『ハンザ同盟』 の拠点のひとつとなった14世紀、
ヨーロッパ全域で黒死病 = ペストが大流行しました。
長引くペストの大流行は、多くの人々の都市からの逃避を促し、
農村部へと移動させます。
その結果、穀物の生産量が増大しました。
この事実は、「ブリッゲン」 の発展に貢献します。
魚介類の交易に穀物が加わり、街の盛況振りは加速します。
「ブリッゲン」 を悩ませ続けたのはただひとつ ・・ 火災です。
歴史に残る1476年と1702年の大火以外にも、
「ブリッゲン」 は常々火災に見舞われてきました。
異邦人が築いた街の隆盛 ・・
そのことへの反感が放火行為を招いたことは、
想像に難くありません。
しかし、幾度の火災にもめげず、「ブリッゲン」 の街は、
ドイツ風の木造の建物がその都度再建され、
概観が守られ続けてきました。
街のほとんどが消失した近年1955年の大火の後も、
歴史ある建物は忠実に再建されました。
世界遺産への登録は、このことが高く評価されています。
「ハンザ同盟」 が全盛の頃、白のペンキは高価であり、
白の建物は持ち主の豊かさを表わしていたそうです。
港に面した華やかな外観に対して、
裏側は実質を重んじ、合理的につくられています。
いくつかの建物が取り囲むように構成されています。
貿易商人たちがここに集まり、
情報交換をするための場所だったのでしょう。
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