現在、多くの学者が唱えているのは、
マチュピチュの住居は、居住する人間の身分によって
区分わけされていたという説です。
諸説に微妙な差異はありますが、
居住区は4つに分かれていたという説が一般的です。
白の矢印は聖職者、青は王族など身分の高い者、
黄は技術者 (または研究者 ) 、
そして、黒は農民 (平民 ) の4区域です。
黒矢印の農民区域は段々畑に近く、なるほどと思わせます。
遺跡の東側 ・・
農民区域の上にある
技術者 (または研究者 ) の区域といわれる場所 ・・
ここに不思議な 『石臼 』 があります。
ここで説は大きく分かれます。
『石臼 』 は、文字通り穀物をすりつぶすために使われ、
様々な食品づくりの研究、開発をここで行った ・・
という説 ・・
おもしろいのは、
ここに水を張って天体観測に使ったという説です。
水は天体を映し出します。
水に映った星座は指し示すことが出来ます。
つまり、指や支持棒などを使い、
天体の知識を共有したというものです。
マチュピチュ遺跡を管理するペルー文化庁は
『天体観測説 』 を支持しているのでしょうか ・・
『石臼 』 にはいつも水が張られています。
(太陽を反射させパワーを得たという説もある )
12月 2日のブログに記したように、
私は、マチュピチュは巡礼の場所だったと思っています。
たとえば、15世紀、子どもたちがマチュピチュを訪れ、
満天の星空の下
車座になって水を張った 『石臼 』 を取り囲み、
時には 『石臼 』 を覗き込み、
ここに住む天文学者から天体の知識を得た ・・
そう考えるとさらにロマンが広がります。
また、
技術者 (または研究者 ) の区域 (あくまでも説 ) には、
石に囲まれたふたつの小部屋があります。
その下には、クスコでも見た神事のための石があります。
(10月8日のブログ参照 )
この石の小部屋については、
『瞑想場所 』 『折檻部屋 』 『牢獄 』 など諸説紛々です。
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