秋田おもと高齢者大学 2月学習会②
講話題: 「芭蕉 奥の細道と象潟」
講師: 秋田大学名誉教授 佐々木 久春 氏 (文学博士) 1934年生(仙台出身)
戦後(昭和20年頃 芭蕉に同行した曽良(そら)の日記が発見された。
曽良の日記によると象潟に3日間滞在している。天気は雨だった。
江の縦横(じゅうおう)一里ばかり、俤(おもかげ)松島にかよひて、又異なり。
松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし。寂しさに悲しみをくはえて、地勢(ちせい)魂をなやますに似たり。
象潟や 雨に西施(せいし)が ねぶの花
汐越や 鶴はぎぬれて 海涼し
芭蕉の旅
1684年 41歳から旅が始まる 野ざらし紀行(伊賀、大和、美濃、etc)
1689年3月27日 芭蕉46歳の時 奥の細道に出発。
薫風(しょうふう)を樹立.......41歳
・山路来て何やらゆかし菫草(すみれぐさ)…....42歳
・古池や蛙飛び込む水の音
・秋深き隣は何をする人ぞ............51歳
・旅に病んで夢は枯野をかけめぐる