斯く語りき

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死角というものは至る所にある訳ですね

2017-11-07 23:45:00 | 社会部
近畿道の高架下で白骨遺体発見 大阪・門真

この記事を見る限り事件性は低そうですが、そうなると誤って落ちてしまったか飛び降り自殺を図ったかという可能性が浮かんできます。今後の捜査や解剖で更なる詳細が判明するでしょうけれど、白骨化していたというのであれば其れ相当な年月が経っていたことになります。

そんな状態になるまで判らなかったのですから、如何に発見場所が死角だったのかが伺えます。偶々橋脚の点検に訪れた作業員が通り掛かったから見つかった訳で、それまでにも橋脚の点検をする機会はあったとはいえ、その頻度によって数年の期間が空けば白骨化するくらいに至ってしまうでしょう。

気になるのは所持品について、即ち身元が判るものが周辺に落ちていたのか否かという部分が記載されていません。この記事を鵜呑みにすれば身元が判るものが何一つなかったということになりますが、そうなると目立つ様な外傷がなかったとなれば別の場所で殺害されて現場に運ばれて遺棄されたという可能性も出てきます。

然し乍ら、やはり白骨化した遺体から生前の姿を想像するのは暫く時間を要するでしょう。勿論、一昔と違ってコンピューターの発達した現代であれば頭蓋骨のデータさえ入力すれば技術者が粘土で復元しなくても大凡の想像図を描いてくれるでしょうから膨大な時間は必要ないと思いますが、そこから身元が判明したとしても、いざ事件として犯人を探すとなると簡単にはいかないかもしれません。

もし遺体が過去に重大な事件や事故を起こした犯人だったとして、その人物が逃亡中に別の犯罪に巻き込まれてしまったら、その犯人を今度は探すことになり、そうなると逃亡中の足取りが明確にならないと犯人を探すのは容易ではありません。ただでさえ全国を逃亡していたら、況してや裏街道を通っていたら尚更です。

こうした類のニュースは後日談が殆ど出てきません。もし何も出てこなかったら手懸りがなく手詰まりとなり無縁仏として供養されたと考えるのが妥当ではないでしょうか。

勿論、先述した様な展開が待ち構えている可能性もあります。