彼の存在を知ったのは所謂“投資ジャーナル事件”で、その時には当時の某女性アイドルとの関係なども大きく取り沙汰されていた。20日午前、東京都葛飾区のアパートの2階一室から出火し、焼け跡から遺体が見つかった。この部屋は無職、中江滋樹さん(66)が1人で借りていた。関係者によると、投資顧問会社「投資ジャーナル」の元会長で1980年代に「兜町の風雲児」と呼ばれた中江滋樹さんの可能性がある。https://t.co/XMiEX6ac4k
— 毎日新聞 (@mainichi) February 20, 2020
そして月日は流れて、つい先週まで日刊ゲンダイの週末版に彼のインタビューを含めた短期連載があった。すっかり老け込んでしまって当時のギラギラした雰囲気は鳴りを潜めてしまったけれど、それでも生きる気力が滲み出ていただけに、まさかこんな最期を迎えるとは思わなかった。
更に驚かされたのは、そんな彼が安アパートに住んでいたこと。確かに当時の勢いはないし、年齢も年齢だから優雅な生活はできなかっただろうけれど、安アパートで暮らさざるを得ないまでに堕ちてしまったとなると、兜町の風雲児と称された人物の最期としては余りに寂しい気持ちになる。
他方で、同じ様に栄華を体感した人物として所謂『金ピカ先生』で名を馳せた佐藤忠志氏も晩年は惨めな生活を送っていた。酒が手放せず、すっかり老け込んだ上に当時の立派な体躯もガリガリに痩せこけてしまって、ここまで人は堕ちてしまうのかと思ったほど。
好事魔多しというけれど、人間というものは地に足を着ける生活を意識していないと何かの拍子で一気に堕ちてしまう。特に突発的に出現した様なタイプは思い切り浮き上がっているので、冷静な誰かに罠を仕掛けられたら簡単に嵌ってしまう。
まだ身元確認の結果が出ていないので確定的ではないけれど、まず間違いなく中江氏だと思う。勿論、これが他人で事件性が出てくるなら彼が再び負の出来事で世間を賑わせるだろうけれど、自分の体調を維持するのが精一杯であったなら不可能だと思う😞 。