斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

歌でなんとかなるのは昭和の時代までです

2020-02-17 03:00:00 | 社会部
まず考えなければならないのは再犯率の高さでしょう。どれだけ改心して娑婆に戻っても、それまでの刑務所での生活と娑婆との余りのギャップに、殆ど浦島太郎状態な彼らが失望して再び戻ってきてしまう現実を改めなければならない筈です。

況してや刑務所であれば規則正しい生活が送れる上に3食付きです。それと同等な生活が娑婆で送れなければ出所しても意味がないのですから話になりません。

確かに犯罪をしてしまったのですから社会が厳しく接してくるのは仕方のないことではありますが、昭和の時代ならいざ知らず、令和の時代では社会そのものに余裕がない上に持ちつ持たれつ、長い目で見るというスタンスがなくなってしまったのですから彼らが真艫になろうとしてもなれないのです。

そんな有様であれば、もう塀の中の方が逆に安心できるのではないかという錯覚に陥るのも仕方がないでしょう。否、錯覚ではなく現実ですね。

そもそも我々が彼らに伝えるべきことは、厳しさはあるが広い心のスタンスでいるという“安心感”であって、励ましソングではないのです。浦島太郎状態の彼らに下手に励ましを与えて娑婆に戻しても、結局はギャップに悩まされて希望を失うだけなんですから意味がないんです。

況してや娑婆で暮らす我々にさえ希望が見えてきていません。相変わらずの政治の無関心と今だけ金だけ自分だけが闊歩している昨今です。こんな現実の何処に安心感があるんですか。こんな殺伐とした社会の何処に彼らを受け入れるだけのものがあるんですか。

そんな社会に戻ってきた彼らを、我々自身が無碍に追い返していることこそが恥ずかしいではありませんか。

彼女たちの日々の努力は認めますが、もう歌なんて要りません😩