斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

当該マンションに住んでいる全世帯の責任もあります

2020-03-03 04:15:00 | 社会部
最も責任が重いのは建設や販売に関わった業者ですが、だからと言って住人に全く責任がないとは思えません。やはり場所や法面があることを理解した上で購入しているのであれば、どんな形であれ責任は生じてくるでしょう。

以前から書いていますが、もう日本にはマンションを建てる意味がないんです。完全な供給過多なのに、ローンは疎か日々の生活でさえ満足に送れない非正規雇用で働く人が大多数を占めようとしているのに、未だに供給を止めない姿勢は正さねばならないと思うのです。

今回の件は、その綻びの第一歩でしょう。況してや亡くなった人がいるのですから尚更です。いい加減、こうした歪みによる責任の追及と応報を感じさせなければならない時が来たんです。

いったい何を以て償いをするのでしょうか。こうした事実が明るみに出てしまった以上、資産価値はガタ落ちになり売るに売れません。事故防止の為に、どれだけ法面に手直しをしようが、亡くなったという【現実】は消えないのです。

まだ若く、これからの人生がある人を亡くしてしまったことは、もうマンションというものに現を抜かすべきではないという意味なんです。これだけ色々な場所に建てられる様になったのは昭和から平成へと切り替わった頃からで、その当時の社会の中心にいたのは所謂“団塊の世代”です。

彼らの『古きものは変えちまえ』という号令の下、それまで培ってきた様々な事柄を良し悪し問わず変えてしまいました。然し乍ら、時代に合うアレンジをして継続するべき事柄もあったのに、彼らは全て変えてしまったんです。

勿論、それが如何なる結果を生み出そうと知らん顔で、誰一人として責任を取っていません。

そんな彼らは悠々自適な老後を送り、その後始末は平成と令和の世代がしなければなりません。だからこそ、もう昭和の行進を止め、軌道修正をするしかないんです😠