斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

第二の裕次郎を探すより、版権を扱う会社に専念するべきだったと思います

2019-04-16 23:45:00 | 社会部

渡哲也 石原軍団解散へ…決断の背景に俳優の高齢化と体調問題

敢えて苦言を呈するならば、いるはずのない石原裕次郎を探す暇があったのであれば、その時から自分たちの将来を決めるべきだったと思います。幹部の大部分が高齢化した現在になってバタバタする方が間違っているんです。

事務所としては新しい時代を担う俳優を養成したいという気持ちがあったのでしょうが、その大義名分に石原裕次郎の名前を使うのは本当に正しかったのでしょうか。確かにコンテストで第二の裕次郎は決まりましたが、その彼が順風満帆な俳優人生を歩めたか否かと問われたら甚だ微妙です。ハッキリ言ってしまえば失敗でしょう。そもそもいない石原裕次郎の影を追うことからして間違いなんですから。

これまでに『第二の~~』が幾つか決まりましたが、そこで決まった人物に何らかの需要はありましたか。殆どが一時的な話題になっただけで霞んでしまっているのが現状です。彼は事務所の支えがあったから何とか食いつなげていますが、例えば“中川翔子の妹”になった女の子はどうなったのでしょうか。所詮は中川翔子のコピーでしかない人間が出てきてもオリジナリティーがないのであれば使い所がありませんし、実際その通りの展開になっています。

やはり渡哲也が還暦である60歳を境に事務所を版権を扱う専門の会社へとシフトするべきだったと思いますね。いくら若い時からアクションで有名だったとしてもシルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツネッガーの様な高齢になってもタフネスさを維持できる程の遺伝子は兼ね備えていません。それだけにどれだけ気持ちが若くても還暦を境に一線から退くべきだったと思います。

これから先に於いて、幹部が昭和の時代の儘な大手事務所も将来の問題が出てくるでしょう。きちんと次世代を担う人材の育成と禅譲が見込めるのであれば問題はないでしょうが、そうではない所は今からでも方針を決めるべきでしょうね。※文中の敬称略。