斯く語りき

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いい加減『巨人・大鵬・卵焼き』から脱しましょう

2017-11-26 23:45:00 | 社会部
八角理事長 白鵬の発言に困惑「危機管理委員会に任せているから、こればっかりは」

確かに【国技】として位置している相撲ですから其の伝統を守ることは必要ですが、いつまでも古き体質の儘では何処かで必ずズレが出てきてしまいますし、まさしく其れが現在の在り方だと思うのです。そろそろ古き体質からの脱出をしないといけないと思います。

昭和時代に流行った言葉に『巨人・大鵬・卵焼き』というものがあります。これは当時の日本国民が好きなものの代名詞とされてきたものです。巨人というのはプロ野球の読売巨人軍のこと、大鵬というのは大相撲で人気だった大鵬幸喜氏、卵焼きは戦後すぐの食糧難に於いて卵が貴重だった中での御馳走です。

それらの言葉から半世紀も過ぎた現代に於いて、もう巨人軍だけが強くて人気があるものでもなくなってきていますし、大鵬氏も引退後は親方として後進の指導にあたってきましたが2013年に亡くなっています。卵焼きにしても今では10個パックでさえ100円程度で購入できてしまう程に価値が下がり、況してや卵を遥かに凌ぐ栄養価のある食べ物が簡単に購入できるのです。

この様な現実がある以上、昭和の言葉で全てを語るのは無理なのです。

そもそも来年には平成の時代さえ終わるにまで至っているのです。そんな中で昭和の言葉が通用するでしょうか。寧ろ益々化石化していくでしょう。

とにかく古い体質から脱するには指導者として相応しい人材を育成することから始める必要があります。

この国の悪い所は頂点に立った人間のことが全て正しいとされてしまうことです。確かに成績が立派なのは認められても指導者として相応しいかと問われたら疑問符が付く場合も多いのです。それなのに指導者の立場を与えてしまうから難関にブチ当たった時の対処に戸惑う訳です。

野球の世界でさえ“名選手名監督にあらず”という言葉がある程です。選手としての目線と指導者としての目線が必ずしも一致するとは限らないのです。適材適所という言葉がある様に、その立場を活かせない人間が担ってはいけないと思うのです。

今回の騒動をズルズルと引き摺らせてしまっているのは、やはりキチンと対処できるだけの力量のある人材が担っていない証拠でしょう。現役力士から一言云われただけで戸惑う様が現実を如実に著しています