斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

我々と彼女とでは【普段から見聞しているもの】が違います

2019-09-24 21:30:00 | 世界関連
彼女も現在の立場、そして今回の演説を実現させたことを踏まえれば、とても昨日今日で築き上げたものではないことが判ります。僅か16歳なのに、ここまでに至った経緯は流石という言葉では書き記せない程のものです。

そんな彼女の演説について様々な意見が出るのは当然でしょうが、一般的な“大人ぶっている”“そんな貴女も電気の恩恵を受けた上で演説をしているじゃないか”云々という言葉が出てしまうのは基本的な知識のベースの違いがあると思います。

彼女の住むスウェーデンは報道の自由度ではトップクラスに入ります(自由度を計る方式には様々な意見があると思いますが)。報道される事柄の殆どに第三者からのフィルターが入らないものを常に得ていると想像できます。

翻って日本はどうでしょうか。

インターネットの普及、そして近年の政府の行いに対して忖度することが使命になって、すっかり三流報道機関の位置付けになっているのが日本の名だたるメディアです。

報道される事柄へのフィルターがけなんて日常茶飯事で、よくよく調べてみたら報道と違う展開になっていたなんて話がゴロゴロと出てきている有様です。

そんなメディアから得てきた知識の上で成り立つ日本人が、彼女が怒りの表情で訴える事柄の本来の意味を理解できるでしょうか。

確かに彼女も文明の恩恵は受けています。そんなことは百も承知です。第一、そんなことさえ知らずに現在の立場になれる筈がありません。

これから彼女が生きる世界は後始末の部分が多い訳です。後始末をしながら新しい試みも模索しなければならない訳です。それがどれだけ大変なことか、その為に余計な神経を遣う立場になると確定すれば、誰だって『よくもそんなことを』と言いたくなるでしょう。

日本も現実は全く同じです。

これからの世代は原子力発電所の後始末を背負わされます。特に福島第一原発の廃炉は一日でも早く実現させなければならない事柄です。本来ならば若い世代から彼女と同じ言葉が出て当然なんです。

大人というのは一筋縄ではいかない事柄を解決させていくべき立場な筈です。ところが実際は子孫に丸投げしている有様です。本当に恥ずかしい話です😞