彼女のことはサイトの記事で読みました。難病により生きる気力さえも奪われてしまった彼女が高額な費用を用意してまで安楽死が認められている国で望みを叶えたのは凄いことだと思っています。【安楽死扱う番組 BPO申し立て】https://t.co/oXUFsrQExX
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 1, 2019
6月放送のNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」について、自殺を肯定する内容であり、障害者や難病患者の尊厳や命が脅かされたとして、日本自立生活センターが、BPOに審議申立書を送付した。
日本では安楽死が認められていないのは当然ですが、その日本を離れ異国の地で望みを叶えたことの何処に問題があるのでしょう。費用だって国から借りた訳ではありません。彼女の最初で最後の努力で用意したもので果たした訳です。
当然ですが、そこに至るまでには相当な葛藤があり、家族と何度も何度も話し合いを行って生きる道を模索していた筈です。どういう形であれ、安楽死をすれば問題視されるのは避けられない訳ですから、なんとか思い留まる様に説得したのは当然でしょう。
然し乍ら、きちんと日本を離れ、高額な費用を投入してまで果たした訳です。認められていない国から認められている国にきちんと赴いたのであれば、それを日本の法律や倫理で問題視することができるでしょうか。
少し話が違うかもしれませんが、性転換手術も日本では認められていないことですが、既に数え切れない程の人たちが(高額な費用を準備し)海外で手術を済ませて帰国し生活しています。安楽死が倫理的に問題であれば、性転換手術だって倫理に反している訳ですが、それに関しては大きな問題になったことさえありません。
確かに近年の日本ではLGBTの理解が進んでいますが、彼らが堂々と生きていけるだけの法整備は殆ど進んでいません。まだまだ大手を振って歩ける時期ではないのです。そんな彼らが親から貰った身体を切り刻むなんて、況してや生殖器を切り取るなんて話は倫理でも大きな問題にされなければならない筈です。
然し乍ら、20歳を越えれば一人の成人であり、個々の行いの全ての責任を負う立場になる訳です。そんな中で自分は其の道で生きていくんだという強い意志を以てして成し遂げたことを家族でさえ責めることができるでしょうか。安楽死が問題であるならば、この問題でも大きく騒がれなければならない筈です。
話を戻して、この放送があったから自殺が増える云々は馬鹿げていると思います。そもそも現在の日本では自殺そのものを止められない段階に来ています。もう鉄道の人身事故が起きない日なんてなくなってしまった訳です。毎日の様に自殺者が出ているのが普通になっているんです。
仮に安楽死を問題視にしても、それが自殺を思い留まることには繋がりません。それならば派手に死んでやろうと逆に勢い付かせるだけです。いま問題視しなければならないのは自殺者が後を絶たないことでしょう。どうして国民が次々と希望を失い自らの命を絶つのかを考え減らす努力をするのがメディアの役割な筈です😠 。