2024年3月2日、福山城公園プロムナードに刀剣を擬人化した人気ゲーム「刀剣乱舞ONLIN」のキャラクター「江雪左文字」の像が登場しました。像は和服を着て刀を手にした長髪の男性キャラクターのほぼ「等身大」となる高さ187センチ、幅133センチ。重さ765キロの青銅の鋳物で、御影石の台座に設置しています。
近くの「ふくやま美術館」では2024年3月27日まで特別展「正宗十哲ー名刀匠正宗とその弟子たちー」を開催しています。
「ふくやま美術館」は国宝の太刀「江雪左文字」を所蔵。食品容器製造の「エフピコ」を創業した名誉市民の故小松安弘氏の14点あるコレクションの一つで妻の啓子さんが2018年に市に寄贈しました。
国宝
太刀 銘 築州住左(号 江雪左文字)
刀長78.2㎝ 反り2.7㎝
黒漆塗鮫皮包鞘打刀拵
南北朝時代(14世紀)
伝来:板部岡江雪斎→徳川家康→紀州徳川初代頼宣
ふくやま美術館蔵(小松安弘コレクション)
黒漆塗鮫皮包鞘打刀拵(江雪左文字付属)
「江雪左文字」は2尺9寸ほどの長い太刀であったと見られ、現状では少し磨上げれているが流麗な鏨さばきによる「築州住左の銘字が茎先に残っている。(筆で書いたん⁈と思うようなきれいな銘です。)
鍛えは、板目がつんで地景がよく現れる。刃文は、のたれを基調としながら、尖りごころの互いの目が交じり全体に沸がよく付いて、金筋・砂流しがよく入る。(山の上から見渡した雲海のような刃文です。)
表は腰元から大きく乱れて、わずかに飛焼も入る一方、裏は表より穏やかながら、中ほどで大きく乱れるなど、表裏で印象を違える点も見どころといえます。
ミュージアムショップでは、大人気の羊羹があります。
「栗」と「抹茶」の羊羹を買って帰りました。