地方スーパーなどでの企画される全国駅弁大会において、私にとっての定番といえば、JR仙台駅の株式会社こばやしさんの「網焼き 牛たん弁当」です。ひもを引くと温まるタイプの駅弁として、いつのことだったのか忘れてしまいましたが、初めて「温かい駅弁」を食べたときは衝撃的でした。
この、ひもを引くと温かくなる原理は、「水と生石灰が触れると消石灰になる」という反応熱を利用したもので、駅弁で初めて採用されたのは、1987年年5月にJR神戸駅で登場した株式会社淡路屋さんの「あっちっちスチーム弁当(穴子弁当)」が元祖のようです。
ただ、私がそれを知ったのはかなり後年のことであり、「週刊少年マガジン(講談社)」で1986年40号から1990年4・5合併号まで連載されていた、寺沢大介さんの「ミスター味っ子」の作品中で味吉陽一が、東北のお弁当屋さんを救うために考え出した、加熱式のお弁当箱を思いつき、鮭のホイル焼きを温めて食べられる「特製幕の内駅弁」を読んで、なるほどと感心させられたものでした。
その後、こばやしさんの「網焼き 牛たん弁当」を食べたときに、温かい駅弁の美味しさを発見しました。もちろん、冷めた駅弁もその状態で美味しく食べられるように考えられていますので、どちらがいいとかはありません。そのときに、食べたいと思うものが一番美味しいと思います。
さて、先日スーパーで東北地方の名産品を集めて企画された「東北応援フェア」の駅弁コーナーにおいて購入したのが、こばやしさんの「極撰 炭火焼き牛たん弁当」です。
お弁当は、「麦飯」「牛たん焼き」「花にんじん煮」「万来漬け(きゅうり、大根、にんじん、みょうが、菊、しその実)」に七味唐辛子がついています。
さすが仙台の名物の牛たんです。いつものスーパーで買ってくる、肉厚の薄い牛たんではなく、特製塩だれに漬け込まれた厚みのある牛たんを、一枚一枚炭火で焼き上げられていて、かめばうま味が口の中に拡がります。
なお、
こばやしさんは1920年に創業。食に対する思いがとても強い会社で、東日本大震災の際には、工場が被害を受けたにもかかわらず駅弁の製造を継続し、食をとおして地域を盛り上げようと奮闘していたそうです。
いつか、宮城県仙台市へ行って、牛たんを食べてみたいと思っています。
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
今日も、私のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。明日もまた、元気にここでお会いしましょう。