【読み・意味・語源】
せいてんのへきれき。
青天の霹靂とは、予想外のことや事件が突然起こること。「晴天の霹靂」と書くのは間違いだという。
南宋の詩人「陸游(りくゆう)」が「九月四日鶏未鳴起作」の中で、「青天、霹靂を飛ばす」と表現したことが語源だという。
病床に伏していた陸遊が、突然起き上がり筆を走らせた勢いを雷に喩えたものであり、筆の勢いを表したものであったという。
今年に入ってからというもの、まさしく私にとって、これが「青天の霹靂」という日が続きました。
9月某日
「中日ドラゴンズ落合博満監督退団」。
いつか来る日だとは思っていましたし、ここへ来てからなんとなくは予測していましたので驚きはあまりありません。
2004年の就任からリーグ優勝3度、53年ぶりの日本一が1度。今季も現在2位でBクラスが1度もありません。
「勝つことが最大のファンサービス」だと言い続けて、徹底した勝利至上主義を貫いています。
でも、その中でオレ流なやり方と観客動員が減り続けているという現実がありました。
プロだから、やっぱり勝たなくては、強くなければ面白くともなんともありません。
テリー伊藤さんは著書「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」の中で「群れず、はしゃがず、黙って信念を貫く。媚びず、言い訳せず、不気味なほど寡黙に勝負して、勝つ」と評しています。
個人的には、こういうのは好きなんですけど。
そんな状況の中での次期監督が高木守道さん。
落合監督の後任として2012年シーズンから指揮を執ることが発表され、「まさに青天の霹靂で驚いています。落合さんという大監督の後ということもあり悩みはしましたが、やはり野球人間なのでしょう。この年齢になっても、もう1度チャンスを頂けましたので、全力で頑張る覚悟です」とコメント。
私にとって、この後任監督人事がまさに「青天の霹靂」でした。
ファンを呼び戻すためのOB会長登場(?)ということもあるのでしょう。また、コーチスタッフもコーチとしての実力よりもOB中信で固めるような気がします。そんな体制で上手く行かなかった例は過去にたくさん見てきたチームなのですけど・・・
でも、今回の高木次期監督の役目としては、現役時代と同じで繋ぎ役。おそらく、その次の監督となる立浪和義への指導者教育のためでしょうね。
同じ日のこと。1本の電話。
ここまで一緒にやってきた一人の子がケガが回復しないため、この日を持って退団したいとの申し入れがありました。
去年の秋からの故障で病院へ通い続け、夏前には試合出場することも出来るようになったのですが、再び悪化してしまい、ドクターストップがかかったためです。
今年もあと1ヶ月ほど4大会を残すだけのこの時期に残念でなりません。
本人も親御さんも悩んだうえでの結論でもあるでしょうから、これ以上引きとめる訳にもいきません。
自分の子が同じ立場であれば、同じようなことを考えたかもしれませんし、また、何らかの形でチームに残ったのかは、その時にならなければ判りません。
残り少ない小学生の時間、これからの将来のことをしっかりと、目標を定めて、違うグラウンドでの活躍を期待しています。
♪ 君がいた打席 スタンド盛り上がる~
♪ 空に消えて行った 特大ホームラン~