■エルニーニョ現象
太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象
■ラニーニャ現象
逆に同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象
それぞれ数年おきに発生し、日本を含め世界中の異常気象の要因になっていると考えられているそうです。
気象庁は2022年7月19日に8月~10月の3ヶ月予報を発表しています。それによりますと、「ラニーニャ現象の影響で気温は東日本と西日本、沖縄・奄美で高く、北日本は平年並みか高い見込み。残暑が厳しくなる可能性がある」ということですので、早い話が全国的に暑いということなのです。
そもそも、6月後半は記録的な猛暑となっており、6月下旬の平均気温は東日本で平年を4℃上回り戦後最高。日々の最高気温で見ても、東京都心で36.4℃、愛知県名古屋市で37.9℃(いずれも6月30日)など、6月の観測史上最高を記録した地点が下旬だけで全国338箇所でした。
これは、太平洋高気圧に加え、大陸からチベット高気圧も日本上空へ張り出して、二重の高気圧に覆われたことによります。また、晴れ続きで強い日差しによって、局地的には山越えの乾いた熱風が吹く「フェーン現象」も重なったことによります。
日本に比べて夏は涼しいらしい欧州でも熱波が続いています。スペイン北部では7月18日に「43℃」を記録、英国でも7月19日に英国史上最高気温となる「40℃」を記録し、フランスでも猛暑となっています。
欧州の猛暑は偏西風の蛇行によってアフリカ北部から熱波が北上したことが直接の原因であって、日本でも猛暑になった偏西風の蛇行は、北極の急激な温暖化が一因とされています。世界気象機関(WMO)は、「人間の活動によって北極が温暖化し、偏西風の蛇行が生じやすい条件を強化している。そのため北半球各地で夏の雨や乾燥、高温(などの異常気象)を長引かせている」としています。
さて、その英国ですが、私が「40℃」と書きましたが、これは半分正しく、半分間違っています。
実は、米国や英国などの英語圏の国では一般的に「℉(華氏)」で温度表記されることが多いです。日本で使われているのは「℃(摂氏)」ですので、日本でのニュースでは「℉」を「℃」に換算したものです。
つまり、英国では
104.0000℉(計算式:℉=℃×1.8000+32.00)
と表示されているようです。
℃表示に慣れているからでしょうか、℉であっても温度が「100」ですから、「ものすごく暑い」と充分に感じます。
■摂氏
セルシウス(Celsius)
スウェーデンの天文学者、アンデス・セルシウスさんから
水が氷になる温度(凝固点):0℃
水が沸騰する温度(沸点):100℃
■華氏
ファーレンハイト(Fahrenheit)
ドイツの学者、ガブリエル・ダニエル・ファーレンハイトさんから
水が氷になる温度(凝固点):32℉
水が沸騰する温度(沸点):212℉
ファーレンハイトさんがこの温度目盛を作ったのは諸説ありますが、1708年(または1709年)の冬の一番寒かった日の温度(-17.8°C)を「0℉」とし、自分の体温(37.8 °Cらしい)を「100℉」としたことらしいのです。それにしても、体温37.8℃というと高熱です。風邪でもひいていたときのことなのでしょうか。
ちなみに、昔の日本では平賀源内さんが1765年に作った温度計「日本創製寒熱昇降器」には、「極寒」「寒」「冷」「平」「暖」「暑」「極暑」の文字列のほかに数字列も記されており、華氏を採用していたそうです。
暑い日が続き、体調を崩しやすいですが、どうぞ、健康管理にはくれぐれもお気を付けください。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。