2022年8月11日は「山の日」。日本の国民の祝日の一つです。今年は8月12日が金曜日ですので、この日を休むとそのままお盆休みに突入する方もいらっしゃると思います。
山の日は、2014年に制定され、2016年から施行された新参の祝日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。8月11日とした意味合いについては、漢数字の「八」の文字が山の形に見えることや、「11」に木が立ち並ぶイメージがあることから、都道府県の山の日で多く用いられていることを指摘する説があるようです。
さて、「日本で一番高い山は?」と聞かれて、ほとんどの方が「富士山(ふじさん)」と答えると思います。正解ですよね。次に、「日本で二番めに高い山は?」と聞かれて答えられる方はどのくらいいますでしょうか。
正解は赤石山脈(南アルプス)の「北岳(きただけ)」になります。以下、5位までは次のとおりになります。
1位:富士山 / 3776m / 山梨県・静岡県 / 独立峰
2位:北岳 / 3193.2m / 山梨県 / 赤石山脈(南アルプス)
3位:奥穂高岳(おくほだかだけ)/ 3190m / 長野県・岐阜県 / 飛騨山脈(北アルプス)
3位:間ノ岳(あいのがたけ)/ 3190m / 山梨県・静岡県 / 赤石山脈(南アルプス)
5位:槍ヶ岳(やりがたけ)/ 3180m / 長野県・岐阜県 / 飛騨山脈(北アルプス)
毎日のように北アルプスを眺め、標高800m近くに住んでいる私としては、山というものはそこに存在していて当りまえのようなものです。たとえるならば、「ラーメン屋さんにギョーザがある」というものでしょうか。
そもそも山というのは何なのでしょう。実は、日本には山に対して明確な基準や定義がないそうなのです。国土地理院でも、「◯m以上あるから山」という決まりがあるわけではなく、平地よりも高い盛り上がりがあり、そこが山だと主張されると山になるのが通説のようです。
では、「日本で一番低い山は?」と聞かれても、地元の方ではない限り、ほとんどの方が答えられないというか知らないと思います。
1位:日和山(ひよりやま)/ 3m / 宮城県仙台市
2位:天保山(てんぽうざん)/ 4.5m / 大阪府大阪市
3位:弁天山(べんてんやま)/ 6.1m / 徳島県徳島市
4位:蘇鉄山(そてつやま)/ 7m / 大阪府堺市
5位:妹背山(いもせやま)/ 14m / 和歌山県和歌山市
1位の日和山はもともと標高6mでしたが、2011年の東日本大震災で削られて3mになったことで、現在は日本一低い山となっています。それまでは、天保山が1位でした。1位を譲ったあとは、「三角点のある日本一低い山」として日本一を維持しています。三角点は正確な位置の測量をおこなうために、国土地理院が作った基準となる点のことで、日和山には三角点がありません。このため「正確な位置を測量している山」としては、天保山が1番低いということになります。
ただし、日和山も天保山も自然の山ではなく人工の山(築山)です。では、自然の山でどこが1番低いかというと、これは3位の弁天山になるのです。
いつの日か日本一の富士山と日和山に登ってみたいと思う山の日です。
ちなみに国土地理院の「日本の山岳標高一覧 ―1003山―」が2万5千分の1地形図などの基本測量の成果を基礎としていることもあり、2万5千分の1地形図に聳肩体(しょうけんたい)で山の名前が記載されていることが、一般的に山であるかどうかの識別に使われています。
ですから、自分の家の庭に山を作っても、2万5千分の1地形図に聳肩体で記載されないと山になることはありません。そもそもが、私の家の庭に2mの山を作ったとしても、もともとの標高が高いため、日本一低い山になることはないです。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。