見た目はまるで、「信州の冬の雪のない頃の山」のように地味ですが、一口食べますと、「信州の新緑の頃の山」のようないろいろな味わいが得られる駅弁です。
大きな鶏のから揚げと鶏そぼろ、そして信州らしい野沢菜の油炒めがたっぷりと乗っています。
1953年から販売され続けているということは、特別なものではありません。大きさも少し小ぶりでちょうどいいところが飽きられずにいられるというところだと思います。また、何にせよ、お財布にやさしいです。
この駅弁を取り扱っているのが、1890年創業、1907年に駅弁販売を開始した「お弁当のカワカミ」です。塩尻駅が鉄道院中央線の松本駅からの延伸時に終着駅として開業したのが、1902年12月ですから、ほぼ塩尻駅の歴史とともにカワカミの駅弁が販売され続けているということになります。
そのカワカミはJR塩尻駅東口からすぐの場所にあり、伝統と技術を生かし、信州らしいお弁当を作っており、現在あるお弁当の1/3は1950年代から続くロングセラーになっています。
現在、2020年4月に地元の株式会社王滝(飲食、宿泊、ケータリング、リゾート開発、コンサルティング事業を展開)へ事業が状度されていますが、その味はかわっていません(私の舌の記憶の中では)。
ちなみに、以前、塩尻駅で販売されていた、幻の駅弁「ワインランチ」は日本で最初にアルコール飲料付き駅弁として販売、特産地域ならではの駅弁があります。現在は、塩尻駅では販売されていない(はず)ですが、3個以上3日前までに予約すれば購入できます(ただし、現地で)。
なお、2019年3月のダイヤ改正にともなって、JR東日本は中央本線の特急「あずさ」などで3月16日からお弁当などの車内販売を終了し、ホットコーヒー、ソフトドリンク、アルコール飲料、菓子、おつまみのみが車内販売されています。これも時代の流れで寂しいものはあります。
でも、カワカミの「とりめし」はいつまでも販売され続けてもらいたいと思える駅弁です。
ごちそうさまでした。
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