職業は剣客です。
安土桃山時代から江戸時代初期まで活躍しており、播磨国(現在の兵庫県生まれ)です。
1597年(13歳)の時に有間喜兵衛さんという新当流の剣客に勝ちます。
1600年(16歳)で秋山某さんという兵法者にも勝ち、若くしてその実力は高かったとのことです。
1600年(16歳)に黒田官兵衛さんに誘われて、関ヶ原の戦いに参加しました。
1612年(28歳)には弟子がいざこざを起こしてしまったこともあり、止むを得ず山口県舟島にて巌流島の戦いとして佐々木巌流(通称; 小次郎)さんと決闘することになります。これに勝利し、名実共に天下無双の剣豪の称号を手に入れます。
その2年後には水野勝成さんという徳川幕府のお役人に誘われて、大坂の陣に参加し、ここでも活躍します。
1626年(42歳)に播磨・明石城主の小笠原家の家臣として定職に就きます。
1638年(54歳)には北九州にある小倉城へ転勤していた主君と一緒に天草四郎さんが発起人の「島原の乱」の鎮圧軍に同行し、鎮圧します。
1640年(56歳)のとき、熊本へ移住し、門下生の育成を始めます。大繁盛したとのことです。
この時期から趣味の絵画や工芸にも精を出す傍ら、自らの武術・理論を纏めた「五輪書」を執筆します。
1645年(61歳)で老衰のため、生涯を閉じます。
現役時代の戦績は66勝0敗だったと言われています。
時は流れて2015年2月の沖縄県。
東京ヤクルトスワローズの新外国人ローガン・オンドルセク選手は、毎日、箸を使って食事することを自らに課しているとのことです。「必ずお箸を使うようにしている。僕の最終目標は箸でハエを捕まえること。『カラテ・キッド』(邦題はベスト・キッド)のミヤギセンセイみたいにね!」と言っているそうです。
元祖・ハエを箸で捕まえた男と言えば前出の宮本武蔵さんです。
お腹が空いた宮本武蔵さんが街道沿いの蕎麦屋で蕎麦を食べていた時、“ハエが飛んできたので箸で捕まえた”という短い話ですが、実は、これは作り話だというのです。
宮本武蔵さんは江戸初期まで生きていた方です。現在、食べられているような細長い蕎麦は、江戸中期以降に出来たもの。
つまり、今で言う蕎麦は食べられていません。強いて言うならば、蕎麦がきか蕎麦団子だったのでは、または、うどんだったのではないかと。
ハエのことは・・・良く判りません。
さてさて、現代のハエを箸で捕まえたい男・オンドルセク選手。
宮本武蔵さんの66勝0敗を上回る成績が残せるかどうか。楽しみです。