プロ野球の第1次戦力外通告期間で戦力外を通告された選手は12球団で計76人です。また、球団から通告を受けずに退団して移籍を希望する選手もおり、阪神タイガースを退団する鳥谷敬選手、中日ドラゴンズの松坂大輔選手らがいます。
我らが中日ドラゴンズは、5選手に対して第1次戦力外通告を行った際に、加藤宏幸球団代表が「基本的に、これで終わり。あとはドラフト次第で育成契約をするピッチャーが出てくる」とコメントしていました。
また、故障やケガなどで開幕から一軍戦力になれない選手は、一度育成契約にするという来季の球団方針を明確にしています。
そんな中で、先日、ソイロ・アルモンテ選手に対して、球団関係者が「(育成契約を)打診していて、返事を待っている状況」と来シーズンの育成契約を打診しているというニュースがありました。
アルモンテ選手は、移籍したゲレーロ選手に代わる主軸候補として2018年に来日し、1年目の昨季は132試合でリーグ5位の打率.321、ホームラン15本、77打点での成績を残しました。
2018年 132試合 打率.321 160安打 ホームラン15本 77打点
しかし、今シーズンは7月から8月にかけて15試合連続安打などで存在感を見せたものの、8月13日の阪神タイガース戦で右足ふとももを痛め、出場選手登録を抹消され、49試合の出場に終わりました。その後、股関節の故障も判明し、手術を受けることも検討しています。
2019年 49試合 打率.329 54安打 ホームラン 7本 25打点
また、田島慎二選手と谷元圭介選手に対して、野球協約で定められた減額制限(年俸1億円以下は25%)を超える大幅減俸が検討されていることを、10月11日のナゴヤ球場で加藤球団代表から伝えられたようです。加藤代表は、「雑談しただけ」と話し、田島選手も同様に「雑談です」と語っていますが、来季契約について話し合ったらしいです。
田島選手は2016年は連続試合無失点、2017年に34セーブを挙げるなど、守護神として活躍しましたが、2018年、2019年と不調であり、今シーズンは入団後最少の21試合登板にとどまり、防御率6.86、0勝1敗0セーブ5ホールド。6月中旬以降は二軍暮らしが続いていました。推定年俸は約7000万円です。
2017年シーズン途中に北海道日本ハムファイターズから移籍した谷元選手も38試合、防御率5.22、0勝1敗0セーブ13ホールドで、8月以降は一軍登板がありませんでした。推定年俸は約8500万円です。
両選手とも救援陣の一角として期待されていましたが、思うような成績を残すことは出来ませんでした。ドラゴンズのピッチャーは今シーズン若手選手が伸びてきていますが、まだ不安定なところもありますので、2人とも巻き返しを期待したいです。
3選手とも条件を受け入れるか、自由契約かの選択を迫られることとなりそうです。