もういくつ寝るとお正月です。お正月前の12月31日と言えば「大みそか」。大みそかと言えば日本テレビ系で放送されていた「絶対に笑ってはいけないシリーズ」ですが、2021年から「消えました」。そもそも、思い出してみれば民放各局で放送されていた「ゆく年くる年」や、TBS系で放送されていた「レコード大賞」も「消えていました(そのうち、本当に消えるかも・・・)」。
どこからどう見ても謙虚な私としては大みそかといえば、1年を振り返るとともに新年に思いをはせる大切な日とはならずに、いつもと同じに過ごしている日です。
さて、そんな大みそかですが、日本では「なかった」ことがあったのです。
そもそも、日本では明治5年12月2日(1872年12月31日)までは旧暦(太陰暦)を採用していたため、現在使われている西暦とはズレがありました。明治政府によって西洋化していくとともに、暦も西洋と共通化していくということです。
太陰暦:1年を12月にわけ、1ヶ月を29日か30日とし、途中でうるう月をはさんで1年の長さを調整
太陽暦:地球が太陽の周囲を1公転する時間を1年とする暦。1年を365日として12ヶ月にわけ、4年に一度、2月にうるう日を1日、設けて1年の長さを調整
明治政府は明治5年11月9日(1872年12月9日)に太政官布告337号(改暦ノ布告)を公布。この布告によって、明治5年12月2日(1872年12月31日)をもって太陰暦を廃止し、翌日から太陽歴(グレゴリオ暦)に移行し、1873年1月1日とするとしたのです。
つまり、明治5年としては12月3日~12月30日までの28日間が消えてしまったのです。
布告から実施まで1ヶ月もないという突然の変更理由は、太陽暦を用いる西洋と太陰暦を使う日本の間にズレが生じて不都合があったというのが主な理由ですが、当時の明治政府は財政難であり、旧暦での翌明治6年が13ヶ月になるため、役人に対する13ヶ月分の給料の支払いをしたくなかったということもあるらしいです。さらに明治5年12月についても2日間しかないことを理由に給料の支払いを省略して、結局2ヶ月分を改暦によって節約したそうですが、もちろん役人からは不満がでたようです。
一方で一般国民も混乱。明治政府は事前に改暦を告知していましたが、国民は何のことやら理解しないまま、急にお正月になってしまいます。
当時は借金を年末までに返済するという習慣があり、特に長屋住まい(いまで言うところの賃貸物件)の家賃の支払い。1年分まとめて年末に支払うのが慣例なのに、明治5年は11月初旬に取り立てられたということです。
2023年も残すところあと1ヶ月弱。たぶん、2023年の大みそかは消えることはないでしょうけど。
さてさて、大みそか恒例の「NHK紅白歌合戦」の視聴率は毎年30%がボーダーと言われており、今年はそれを下回る可能性もあるとか。
2022年の紅白の平均世帯視聴率は第1部が31.2%、第2部が35.3%(共に関東地区)。これが20%台ともなれば、通常番組とあまり変わらなくなってしまう、特別な番組ではなくなってしまいます。
そんな紅白に対し、民放の大みそかのラインアップも、たのしみにしている方には申し訳ございませんが個人的にはおもしろみがないような・・・。
TBS:WBC2023大晦日・生放送スペシャル(仮)
→ 確かに2023年初めの話題でしたが、いつまでWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の話題を引っ張るのか?
テレビ朝日:ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会
→ 2021年、2022年に続いて「3年連続紅白ウラ番組視聴率1位」を狙っているらしいのですが、基本的にほぼ毎週放送している
日本テレビ:笑って年越し!THE 笑晦日
→ 翌日からもいやというほどお笑い番組の連続ですから。お笑い番組も食傷気味
フジテレビ:未定
→ 恒例だった「カウントダウンコンサート(カウコン)」がなくなり、どうするのでしょうね?
テレビ東京:孤独のグルメ
→ さすが、孤高のテレ東
そのうち大みそかの目玉になるような特別番組は「消えて」しまうような気がしてなりません。つまり、TV業界にとって特別(?)な大みそかはないまま正月がくることになるのでしょうね。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
どこからどう見ても謙虚な私としては大みそかといえば、1年を振り返るとともに新年に思いをはせる大切な日とはならずに、いつもと同じに過ごしている日です。
さて、そんな大みそかですが、日本では「なかった」ことがあったのです。
そもそも、日本では明治5年12月2日(1872年12月31日)までは旧暦(太陰暦)を採用していたため、現在使われている西暦とはズレがありました。明治政府によって西洋化していくとともに、暦も西洋と共通化していくということです。
太陰暦:1年を12月にわけ、1ヶ月を29日か30日とし、途中でうるう月をはさんで1年の長さを調整
太陽暦:地球が太陽の周囲を1公転する時間を1年とする暦。1年を365日として12ヶ月にわけ、4年に一度、2月にうるう日を1日、設けて1年の長さを調整
明治政府は明治5年11月9日(1872年12月9日)に太政官布告337号(改暦ノ布告)を公布。この布告によって、明治5年12月2日(1872年12月31日)をもって太陰暦を廃止し、翌日から太陽歴(グレゴリオ暦)に移行し、1873年1月1日とするとしたのです。
つまり、明治5年としては12月3日~12月30日までの28日間が消えてしまったのです。
布告から実施まで1ヶ月もないという突然の変更理由は、太陽暦を用いる西洋と太陰暦を使う日本の間にズレが生じて不都合があったというのが主な理由ですが、当時の明治政府は財政難であり、旧暦での翌明治6年が13ヶ月になるため、役人に対する13ヶ月分の給料の支払いをしたくなかったということもあるらしいです。さらに明治5年12月についても2日間しかないことを理由に給料の支払いを省略して、結局2ヶ月分を改暦によって節約したそうですが、もちろん役人からは不満がでたようです。
一方で一般国民も混乱。明治政府は事前に改暦を告知していましたが、国民は何のことやら理解しないまま、急にお正月になってしまいます。
当時は借金を年末までに返済するという習慣があり、特に長屋住まい(いまで言うところの賃貸物件)の家賃の支払い。1年分まとめて年末に支払うのが慣例なのに、明治5年は11月初旬に取り立てられたということです。
2023年も残すところあと1ヶ月弱。たぶん、2023年の大みそかは消えることはないでしょうけど。
さてさて、大みそか恒例の「NHK紅白歌合戦」の視聴率は毎年30%がボーダーと言われており、今年はそれを下回る可能性もあるとか。
2022年の紅白の平均世帯視聴率は第1部が31.2%、第2部が35.3%(共に関東地区)。これが20%台ともなれば、通常番組とあまり変わらなくなってしまう、特別な番組ではなくなってしまいます。
そんな紅白に対し、民放の大みそかのラインアップも、たのしみにしている方には申し訳ございませんが個人的にはおもしろみがないような・・・。
TBS:WBC2023大晦日・生放送スペシャル(仮)
→ 確かに2023年初めの話題でしたが、いつまでWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の話題を引っ張るのか?
テレビ朝日:ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会
→ 2021年、2022年に続いて「3年連続紅白ウラ番組視聴率1位」を狙っているらしいのですが、基本的にほぼ毎週放送している
日本テレビ:笑って年越し!THE 笑晦日
→ 翌日からもいやというほどお笑い番組の連続ですから。お笑い番組も食傷気味
フジテレビ:未定
→ 恒例だった「カウントダウンコンサート(カウコン)」がなくなり、どうするのでしょうね?
テレビ東京:孤独のグルメ
→ さすが、孤高のテレ東
そのうち大みそかの目玉になるような特別番組は「消えて」しまうような気がしてなりません。つまり、TV業界にとって特別(?)な大みそかはないまま正月がくることになるのでしょうね。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。