私のブログにお越しいただいてありがとうございます。新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
ブラック・スワン理論(black swan theory)とは、事前にありえなくて起こりえないと思われていたことが急に生じた場合、「予測できない」、「非常に強い衝撃を与える」という理論です。
従来、欧州では白鳥は白い鳥だけと思われていましたが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥(コクチョウ:ブラック・スワン)が発見されたことにより、鳥類学者の常識が大きく覆されました。以降、これにちなんで、確率論や従来の知識や経験からは予測できない極端な事象が発生し、それが人々に多大な影響を与える場合のことを、「ブラック・スワン」という言葉を使うようになりました。
また、元ヘッジファンド運用者でもある研究者、ナシーム・ニコラス・タレブさんが2007年に刊行した著書「ブラック・スワン(The Black Swan)」で言及したのがきっかけで、より広く使われるようになりました。
近年では予測できない金融危機と自然災害でのことを表し、たとえばリーマンショック(2008年)、米国同時テロ(2001年)、英国EU離脱発表(2016年)、米国のドナルド・トランプ大統領当選(2016年)なども、ブラック・スワンと言われています。
新型コロナウイルスの問題は、当初は震源地の中国、クルーズ船での集団感染があった日本などアジアが中心で、欧米ではまるで「対岸の火事」のようでしたが、イタリアで大規模感染が確認され、米国で亡くなった方が出たあたりから空気が一変し、欧米でもパニック的に感染が拡大していきました。一見、ブラック・スワンだとも思えるのですが、パンデミック(世界的大流行)を各国政府は阻止できたはずだとも思えますので、ホワイト・スワンだったと考えますが、今となっては1日でも早く終息されることを願うばかりです。
さて、長野県中部地方、岐阜県飛騨地方を震源とする地震が多発しています。震度1以上の有感地震は4月22日から長野県内外で震度1以上を観測した地震は、5月19日時点の約1ヶ月で100回以上となり、時には大きな衝撃音と強い縦揺れとともに緊急地震速報も発表されています。
いずれも震源の深さは約10kmから数kmと浅く、マグニチュードがそれほど大きくなくても地上の揺れは強く、広範囲になっています。
地震多発の原因はまだわかっていないそうですが、地震活動は上高地の東にある「徳本峠(とくごうとうげ)」付近周辺では複数の活断層が確認されており、これまでも群発地震が発生することがありました。
1998年8月3日~11月3日にも震度5弱(1回)、震度4(2回)を含む有感地震が計228回、東日本大震災後の2011年6月24日~7月22日には震度5強(1回)と震度4(2回)を含む有感地震が計40回発生しています。
この付近には、糸魚川静岡構造線(新潟県糸魚川市不知付近から長野県の諏訪湖をとおって、静岡市駿河区安倍川付近に至る大断層線)は、日本の活断層の中で最も活動的な断層帯のひとつとされており、中北部区間(安曇野市~諏訪湖南方の茅野市付近に至る約45km)があり、松本盆地東縁断層の一部、牛伏寺断層、岡谷断層群、諏訪湖南岸断層があるといわれており、区間全体がひとつの活動区間として地震を起こした場合、M7.6程度と想定されていますが、今回の震源域は別の場所です。
ただ、震源域は次第に北西方向へ広がっているということです。
京都大学防災研究所では、この地域は地下の浅い場所まで柔らかいマグマがあり、地震を引き起こす固い岩盤は比較的薄いとみており、地震の規模は大きくてもM5~5.5ほどだということです。地震多発は火山活動が原因の可能性もあるものの、震源の近くにある焼岳では地殻変動などのデータに今のところ異常はなく、大きな噴火につながるような兆候は見られないということです。
そうは言っても、 2014年9月27日に御嶽山が何の前触れもなく噴火し、山頂付近にいた登山客が巻き込まれ、多くの方が亡くなる事態となってしまいました。
新型コロナウイルスの影響で付近には登山されている方はほとんどいないと思いますが、震源が浅いため、マグニチュードが小さくても震源から近い場所では強い揺れに襲われる可能性もあり、土砂崩れや雪崩などに注意は必要で、実際に先日の地震でも雪崩が発生しています。
今一度、防災に対する意識も高めておいた方がいいかも知れません。本当に「ブラック・スワン」とならないようにです。
♬最後には 笑えるように
日は沈んでも、また、今日も日が昇っています。たとえ、雲で隠れていたとしても。
最後には 笑えるよう、自分の歩むべき道を見つけることができるように、新しい朝を迎えたいと思います。
また、明日、ここで、お会いしましょう。