#電気湯



京成本線
#京成曳舟駅

▲京成曳舟駅

▲スカイツリーがある押上の隣にある


▲東改札口を降りて

▲改札口をでたらすぐ右の出口にむかう(右に見えてるのが東改札口)

▲降りると目の前にOK曳舟店がある

▲左にむかう

▲そのまま真っ直ぐだが

▲道がかなり曲がりくねっている

▲不自然な曲がりぐあい

▲かつて川だったところだろうか




▲奥に八広中央通りがみえてくるので

▲八広中央通りの横断歩道を渡ると

▲ひだりに電気湯がみえてくる



▲開店前のシャッター。ひよこの絵柄がかわいい



▲開店5分前になると常連客たちがゾロゾロと集まってくる

▲時間になると客たちが力をあわせて勝手にシャッターを開けていた


▲到着

▲電池を回収するボックス

▲中の入り口
我先へとなだれ込む客たち。それを後ろで眺めながら落ちついた頃を見計らうと、中に入った。
下駄箱を正面にしてひだりが入り口。
奥に休憩所の畳敷きがあり、将棋盤が置かれていた。電気湯だけに交流がある場所なのだろう。
入り口からみて左に券売機がある。
券売機に千円札を投入すると、すぐに戻ってきた。お札の表裏を入れ替えて入れ直そうとすると、後ろから「新札は入らないんです」との声。
振り返ると受付に座るのは、10代後半ぐらいのかなり若い女性が座っていた。ボーイッシュな髪型で、ぱっと見男の子にも見えなくはない。今時の流行とは無縁の髪型だ。
「それでは、崩してください」と新札を出してお願いすると、旧札の千円札を渡された。
入浴料は550円で、貸しタオル(フェイスタオル)は100円。
受付にチケットを出すと、「タオルは返却する時に、券売機の横にあるカゴに入れてください」と言われる。
明らかに一見さんとわかるので「ここは下駄箱の鍵とロッカーの鍵を交換してます」と教えてくれた。下駄箱の鍵を渡してロッカーの鍵を受け取る。
「ごゆっくりです」(たしかこんな言い方だと思ったが、記憶があいまい)と案内される。
男湯は左側で、女湯は右側。
のれんをくぐると、脱衣場はほぼ真四角で広々としている。真ん中には畳のテーブルがあり、洗面所は右端。手前の場所にととのい用の椅子が並ぶ。
トイレは左奥にあるが、扉をあけると奥にも通路があって、こちらはボイラー室につながる道のようだ。トイレは左の扉をあけてくださいと案内されていた。やはり和式トイレだった。
脱衣場は音楽が流れ、入った直後は中島みゆきの地上の星が響いていた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは昔の写真だろう。今と若干雰囲気が異なる
浴室の扉は2つあり、その真ん中に棚が置かれてある。
中に入ると、浴室自体は昔ながらの典型的な作り。真ん中に島カランと、左右の壁にカランが並ぶ。
右手前には立ちシャワーが2つある。簡素な仕切り板で作られ、シャワーはハンドシャワーだが、珍しくホースが金属製だった。なので使っていると壁のタイルにぶつかって金属音が鳴る。
左の手前には、サウナ。この時は利用しなかったのだが、中を覗くと6人前後ぐらいの広さだった。別料金は400円と少し値段が高いと感じた。
サウナの横に、ほぼ真四角の水風呂がある。角が丸くなっていて群青色のタイルが張られてあった。
詰めれば4人が入れるだろうが、たぶん密着することになるので実質2人ぐらい。水温は20℃ぐらいとふつうの温度だった。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲カランの勢いはふつう。立ちシャワーは使いやすかった
湯船は浴室の奥にあり、おおざっぱにみると左右に分かれている。
左から見ていくと、最初は浅浴槽で左端に湧出口がある。すこし大きめでここに体をピッタリ寄せて浴びている人がいた。真ん中はバイブラ。
真ん中部分には座湯が2つある。
左の浅浴槽と繋がっており、温度は43℃ぐらいか。低温の湯船と表記されていたが、決して低くはない。
右が深浴槽で、こちらは熱湯と表記されてなかったものの、動物の絵柄を使って(なんの動物か不明)、あつい湯なので水をうめないでね、という趣旨が書かれてあった。
温度は44℃ぐらいとそんなに熱くはなく、全部が似たような温度だ。
客層は入った直後だと高齢者ばかりだったのだが、途中から二十代か三十代ぐらいの人がちらほら入ってきた。
客同志はそんなに活発に会話をしてる感じはなかったが、一部の人たちが盛り上がっていた。
壁絵は赤富士のペンキ絵。
と思いきや、中島盛夫さんが描いた赤富士なのだが、平成26年に制作した赤富士の絵をプリントしたもの。ペンキ絵にしてはずいぶんと状態が良いなと違和感があったが、近づいて見てなるほどと思った。
注目すべきは、休憩所から脱衣場、浴室にいたるまで満遍なく写真が張られてあったことだ。写真家の作品を紹介したもので、全国津々浦々の日常に溶け込んだ面白いものを撮影している。
なぜ飾ってあるのかわからないが、文化的なイベントを取り入れるのは最近の銭湯にみられる傾向である。
地ビールを用意してあるのも若い店主の銭湯あるあるである。ここも例に漏れず一般に売られてない缶ビールの広告があった。700円と表記され、入浴料より値段が高い。
建物自体はかなり古く、昭和の遺構みたいなところである。ちなみに名前が電気湯なのは、創業当時(大正11年創業)に新しいエネルギーである電気を使って沸かしていたことから由来するらしい。今となっては電気で湯船を沸かすところなんてないけれども(たぶんコスト面で相当高くなると思う)。
このように歴史をたどることができてレトロ感が満載である。とくに浴室内のデザインがいかにも昭和後期に見られる感性にあふれている。
天井はくすみ気味な水色、黄色、緑色がストライプ模様で描かれ、壁タイルも白地に青いストライプが全体を覆っている。
一方で、古いからといって老朽化した雰囲気を感じさせないのがすごい。きれいに磨かれ、メンテナンスを怠っていないのが一目瞭然だった。
多くの人たちでにぎわっていたけれども、受付の良さだったり清掃をきちんとするなど、基本を怠らない大切さを再認識させてくれる銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京成曳舟
経路 まがりくねった道をそのまま
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 古いビル型
壁画・眺望 赤富士の絵のプリント
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 畳敷き
脱衣所 広い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、座湯
サウナ あり
温度 43~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり
◆人
受付 10代後半の女性
客層 高齢者がメイン
【案内】
住所
〒131-0046
墨田区京島3−10−10
電話番号
03-3610-8998
アクセス
京成押上線「京成曳舟」駅下車、徒歩5分
休日
土曜
営業時間15:00−24:00(最終受付23:30)
日曜は8:00−12:00も営業
※東京銭湯ホームページ転載