東日本大震災で被災されました方々へ心からお見舞い申し上げます。
また、犠牲になられました方々へ心からご冥福をお祈り致しますと共に一日も早い復興をお祈りいたします。
今日でちょうど3カ月。
野球は一球一球場面が変わっていく、面白いスポーツだと思います。
ただ、「その一球」に対して集中しているのかどうか。「その一球」を大事にしているかどうかについては、見ていて判らなくなってしまうことがあります。
「一球の重さ、ワンプレーの大切さ」を教えてくれながら、練習をしています。その意識をしっかりと持っていないから、試合でも、ポロポロとボールをこぼしたり、とんでもないところへ投げたりする、いい加減なプレーが出てくるのだと考えています。
練習を練習のための練習だと思って、いい加減にやってしまうから、自信も付かないことだろうしから、試合でも失敗するのでしょう。だから、普段の練習から意識して練習しなければならないと思います。
良い悪いは別にして、気になるのがノックを受けているときも、バッティングのときにも子どもたちの言動です。
ノックの場合に、捕れない打球に対して「もういっちょう、お願いします!!」と言います。
これはこれでいいことだと考えています。
誰だって、失敗したまま終わりにはしたくないですし、自信をつけるためにも、キチンと捕球して終わりにしたいというものは当然ですから。
ただ、本当に「その一球」で自信が付いたのでしょうか?
「たまたま運よく捕球できた」のかもしれません。上手く捕れた時こそ「もういっちょう、お願いします!!」じゃないのかなと。
さらに、試合のときを考えれば「もういっちょう、お願いします」なんてことはありえません。
バッティングも一緒です。
「ラスト一球」で上手く打てれば、それで終わり。打てなければ「もう一球お願いします」となります。
3-2からのファウルボールはともかく、試合中に「もう一球」なんてありえません。
守備のときと同じことです。
学童野球にそこまでの意識が必要かどうかは判りません。
でも、プロとはレベルの違いはあっても、一球が勝負の分かれ目になり、試合が決することがあります。それは同じことです。
ゲームと同じで、「またやればいいや」、「次があるからいい」というような気持ちでやっているのであれば上手くはなりません。
練習するのは上手くなって、自信をつけて、試合に勝つためなのですから。
そして試合に勝つという経験をすることで、さらに自信が付いて行き、もっと大きく成長できるのではないかと考えます。
もう一度、初心に戻ることです。
「もういっちょう、お願いします」と、言えない子だってたくさんいるのですから。
だから、捕れなかったから「もういっちょう、お願いします!!」、打てなかったから「もういっちょう、お願いします!!」ではなく、上手く捕れた、上手く打てたから始まる自信を付けるための「もういっちょう、お願いします!!」がいいと思います。