仙台六大学野球連盟とは、宮城県の仙台都市圏に所在する6つの大学の硬式野球部で構成された野球リーグです。全日本大学野球連盟傘下に所属しています。
2017年度秋季リーグは仙台大が37年ぶりの完全優勝で2季ぶり6度目の優勝を遂げました。最多打点賞の白川選手(四年・霞ヶ浦高)、最多本塁打賞の辻本選手(三年・北海高)、最多盗塁賞の鳥井選手(三年・尽誠学園高)ら打撃陣に、リーグトップの防御率0.47で最優秀選手賞を受賞した岩佐選手(四年・柴田高)、防御率0.49の馬場選手(四年・仙台育英高)がともに5勝。投打がかみ合い、栄冠を手にしました。
2017年秋季リーグ戦
仙台大 10試合10勝 0敗 0分 勝点5
東北学院大 11試合 8勝 3敗 0分 勝点4
東北福祉大 10試合 6勝 4敗 0分 勝点3
東北工業大 11試合 3勝 8敗 0分 勝点1
東北大 12試合 3勝 9敗 0分 勝点1
宮城教育大 10試合 2勝 8敗 0分 勝点1
優勝回数 2017年秋季リーグ戦終了後のもの
68回 東北福祉大
18回 東北学院大
6回 仙台大
4回 東北工業大
歴史
全国新制大学野球連盟の北海道と東北地方の全地域を対象にした北部地区が基になりますが、全日本大学野球連盟の結成に伴い、北部地区大学野球連盟に現在の所属校が加盟したのが始まりになります。その後、1962年に北部地区内に仙台六大学野球連盟を結成。北部地区内では、長らく東北大学野球連盟と並立関係にあり、その間は1つの出場枠を東北大学野球連盟との間で地区代表決定戦を実施していました。
その後の全日本大学野球選手権大会の出場枠拡大に伴う北部地区から出場枠が1増になる際、地区内の東北大学連盟と仙台六大学連盟のそれぞれの単純独立ではなく北部地区内全体を再編成することになり、仙台六大学は東北大学野球連盟南奥羽リーグを改編した南奥羽大学野球連盟とともに南東北大学野球連盟(南東北地区)を編成します(当時のこの地区連盟は現在の南東北大学野球連盟とは別)。更にその数年後にはこの地区連盟も解消し、南東北地区内の両連盟にもそれぞれ独立した出場枠が与えられました。
1947年 全国新制大学野球連盟の結成に伴い北部地区を設置
1952年 全日本大学野球連盟への発展的解消に伴い北部地区大学野球連盟として移行
1955年 全日本大学野球連盟の代表決定に関して北海道地区を分離
1969年 北部地区内に仙台六大学野球連盟が誕生(代表決定戦については詳細不明)
1991年 全日本大学野球選手権大会の出場枠拡大に伴い、北部地区大学野球連盟を改編。東北大学野球連盟南奥羽リーグを改編した南奥羽大学野球連盟と共に新たに地区連盟としての南東北大学野球連盟を編成。両連盟にて代表決定戦を開始。また同年の全日本大学野球選手権において東北福祉大学が連盟代表初の優勝
1996年 明治神宮野球大会において東北福祉大学が連盟代表として同大会初の優勝
1999年 全日本大学野球選手権大会の出場枠において連盟の単独枠を獲得。南東北地区大学野球連盟を解消。同年の明治神宮野球大会の北海道東北地区代表決定戦へも連盟代表が直接に出場
2004年 全日本大学野球選手権において東北福祉大学が同大会での連盟代表2度目の優勝
運営方法
固定した6校
対戦方法
春秋でそれぞれリーグ戦を行い、2戦先勝方式の総当たりによる勝ち点制。引き分けは再試合となります。2戦先勝方式同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその相手校との対戦に勝利したとして対戦を終了します。1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付けます。
順位決定方法
勝ち点制同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位となります。勝ち点が同じ場合は全体の勝率比較によって順位を決定します。勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り決定戦を行ないます。決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しません。
試合会場
東北福祉大野球場(仙台市青葉区)
有料です。
全国大会
東北福祉大 全日本大学野球選手権 出場31回:優勝 2回
明治神宮大会 出場25回:準優勝 5回
東北学院大 全日本大学野球選手権 出場20回
明治神宮大会 出場 1回
仙台大 全日本大学野球選手権 出場 2回
東北工業大 全日本大学野球選手権 出場 1回
明治神宮大会 出場 1回
東北大 全日本大学野球選手権 出場 5回
テレビ中継
最終週の優勝争いに絡む試合を東北放送が深夜に1時間~1時間30分の枠で放送していますが、春季リーグはプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスのホームゲームが行われていることが多く、放送されないケースがここ数年続いています。