帝丹高校に通う高校生・工藤新一くんは、高校生になってすぐの頃、両親の住むロサンゼルスへ向かう飛行機の中で発生した殺人事件を解決したことをきっかけに、その後、数々の事件を解決し、「平成のシャーロック・ホームズ」と呼ばれるようになりました。しかし、恋人の毛利蘭さんとのデート中に「黒の組織」の取引現場を目撃し、口封じのための毒薬APTX4869(試作品)を飲まされ、気が付いたら身体が縮んでしまっていました。組織に生きていることが知られると周りの人間に危害が及ぶため、現在は江戸川コナンとして帝丹小学校一年B組に在籍し、阿笠博士の遠い親戚の子ということにして、現在は毛利家に居候中。
なお、行く先々で事件に遭遇するため、警察関係者からは「死神や疫病神に取りつかれている」「お祓いしてもらった方がいい」「死神じみている」と言われています。
1993年7月12日 北海道南西沖地震
2012年12月2日 中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故(山梨県大月市)
2014年9月27日 御嶽山噴火(長野県・岐阜県)
2016年2月23日 日本航空3512便出火事故(北海道千歳市)
2016年5月18日 東武東上線脱線事故(東京都板橋区)
通常のニュース番組では当事者や近くにいた人が撮影して提供した映像を放送するそうですが、これらの事件・事故・災害におけるNHKのニュース番組では偶然職員が現場にいたため、独自映像となっています。
北海道南西沖地震では、教育番組の制作スタッフが被害の大きかった奥尻島にいたため、そのまま中継などを担当。中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故では、乗用車で移動中の記者が間一髪で遭遇。御嶽山噴火は山の魅力を紹介する番組の制作スタッフが8合目付近で取材。日本航空と東武東上線の事故では偶然乗り合わせていたそうです。
とは言うものの、こうもNHK職員が現場に居合わせてしまうのには「職員数の多さ」にある推測されています。NHKの2015年度の職員数は1万242人。関連団体も含めると約1万6,000人です。
民放キー局で一番多いのはフジテレビの約1,400人、最少がテレビ東京の700人。新聞社では読売新聞が最多の約4,700人、最少の産経新聞は約1,900人とNHKが圧倒的です。
また、NHKは日本全国47都道府県に放送拠点を持つテレビ局であり、一年中、情報番組や自然番組などの撮影で国内外の各地でロケを行っています。それ以外にも、スマートフォンなどの普及によって、簡単に職員も動画を撮影し、アップロードしやすくなったこともあると思います。
NHKでは記者職以外の職員が事件・事故・災害に遭遇した場合でも、動画の撮影は義務づけていないそうです。しかし、NHKが運営する動画・写真投稿サービス「スクープBOX」などへのアップロードは呼びかけているそうです。また、職員以外の業務提携するスタッフが現場に居合わせた場合にも動画提供を求めることがあるそうです。
さてさて、江戸川コナン(工藤新一)くんのアニメ版では2~3週間に一回の割合で事件が発生しています。つまり、一年間で約20件程度の事件に遭遇しているのです。現実社会では日本国内での殺人事件は年間約1000件発生しているそうです。一日約3件、一週間約20件、一ヶ月約80件というペースです。
ちなみに、コナンくんたちが住む米花町のモデルは、「新大久保から高田馬場」あたりだとされています(なんだ、鳥取県ではなかったんですね)。つまり、新宿区から豊島区あたりに、コナンくんは住んでいると想定します。
犯罪件数はその地区の人口に比例します。よって、新宿区・豊島区の人口はそれぞれ約30万人、よって、日本人口1億3,000万人中の60万人では、年間で1000件×60万人/1億3千万人≒4.6件の殺人事件が起きることになります。コナンくんが住む地域では、現実的には年間に5件弱の殺人事件しか起きないのに、年間に約20件もの殺人事件が発生しています。要するに20件/5件=400%の確率でコナンくんの周りでは事件が発生するのです。
自分の周囲で「あれれ~?」「妙だな……」などのセリフが聴こえたり、NHK関係者がいた場合には、速やかにその場を離れた方が良いかも知れません。
ただ、江戸川コナンくんとNHK関係者は悪い人ではありませんので・・・自分の身は自分で守りましょう。