永久欠番
なんだか懐かしい響きです。
埼玉西武ライオンズが前身の西鉄時代に活躍した稲尾和久の背番号24を永久欠番にすることを検討しているというニュースがありました。
私は稲尾の現役時代を生では観ていませんが、1958年の日本シリーズでの三連敗後の四連勝の逆転劇、1961年のシーズン42勝の
「神様、仏様、稲尾様」
と呼ばれていた鉄腕です。
ライオンズでは第一号の永久欠番となるとのことです。
ところで選手が付けていた背番号で、引退直後にチームから正式(?)に永久欠番となっているのは、パ・リーグでは一つもなかったのです。
永久欠番があるのは、ジャイアンツ、タイガース、ドラゴンズとカープだけです。しかも全部で13人だけです。
MLBでは165人の永久欠番があります。
これはチームの歴史と考え方の違いなどから来るようです。
日本ではフランチャイズプレーヤーが主体で、そうでないのはジャイアンツの34番・金田のみ。
一方のMLBではそれにこだわっていません。
ノーラン・ライアン、ウェイド・ボックスは三球団で永久欠番であり、尊敬される存在であれば、誰でもが永久欠番になるようです。
さて、日本はなぜ少ないかというとチームの歴史。
つまり、球団経営が代わり、歴史がリセットされてしまうことが一因だといわれています。
ジャイアンツ、タイガース、ドラゴンズとカープは親会社の変更は一度もありませんが、他のチームはすべて親会社が一度は代わっています。
チームが代われば、歴史もリセットしてしまうからでしょうか。
その1つが近鉄時代に300勝を挙げた鈴木啓示の背番号1。
近鉄時代は引退後の背番号1は永久欠番でしたが、近鉄・オリックスの合併後には背番号1は使われています。
そんななかでの今回の稲尾の永久欠番。
夏にライオンズの選手が全員24を付けて試合をする計画もあるようです。
ただ、MLBのジャッキー・ロビンソンの42と同じように全球団の選手が付ける日はまだ来そうもありません。
こう考えてみると、なんだか選手はチームのものであって、野球界全員のものではないというように感じたりします。
コメント一覧

まっくろくろすけ

eco坊主
最新の画像もっと見る
最近の「プロ野球」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事