今日から仕事の方が多いと思います。
休みなんてあっという間の出来事です。
さて、「化城喩品(けんじょうゆほん)」とは、仏教の「法華経」の中の「法華七喩(ほっけしちゆ)」という7つのたとえ話の中の一つです。
化城宝処(けじょうほうしょ)とも言います。
宝のある場所(宝処)に向かって五百由旬という遥かな遠路を旅する多くの人々がいた。しかし険しく厳しい道が続いたので、皆が疲れて止まった。そこの中に一人の導師がおり、三百由旬をすぎた処で方便力をもって幻の城を化現させ、そこで人々を休息させて疲れを癒した。人々がそこで満足しているのを見て、導師はこれは仮の城であることを教えて、そして再び宝処に向かって出発し、ついに人々を真の宝処に導いた。
途方も無い悟りの道を歩むのは大変だから、まず、大きな目的達成のための方便で、仮の城を作り上げて気力を取り戻させるということです。
大きな目標になればなるほど、その道のりは遥か遠くにあることが多いです。
それだと、いつ辿り着くのか、どうやって辿り着くのか・・・と途中で迷子になり、諦めてしまうことだってあります。
でも、その遠くの目標に対して、日常の小さな目標をキチンと定めて、その目標を一つひとつクリアして行くことが大切になります。
NCBA(全米大学バスケットボールリーグ)のルイビル大学のリック・ピティーノ ヘッドコーチは
「長期的な成功というのは、そこに至るまでの過程での小さな勝利の積み重ねの結果であり、絶えず進歩を追い求めていけば、小さな成功が大きな成功と目標の達成につながる」
と言っています。
これはスポーツだけに関わらず、実生活、仕事でも同じだと考えます。
ですから、普段の練習から目標を立てることも大切になるのですよね。
「今日はこれをするんだ」って自分でもテーマを決めること。それが決っていれば迷子にはなりません。
それが決まってなくて、「今日は何をしようかな」なんて考えながらやっていると、結局、何も身につかず、技術の向上、さらには、その後の良い結果に繋がって行かないのです。
化城を重ねた最終目標。
それを達成するのは、毎日の小さな歩みでもあるのです。