「怒るでしかし!」は、かつて吉本興業・大阪本社に所属していた漫才師、タレントの横山やすしさん(本名:木村雄二、左、主にボケ担当)のギャグです。西川きよしさん(右、主にツッコミ担当)とのコンビでの漫才は、1980年代前半の漫才ブームとともに爆発的な人気となり、「やすきよ漫才」として20世紀を代表する天才漫才師と呼ばれるまでになりました。
今でも、「破滅型芸人」は多々、芸能界にいますが、横山やすしさんは、表ざたになった起こした事件・事故は多く、私の知る限り、本当の「破滅型天才芸人」だったと思いますが。
さてさて、前法務大臣とその妻が公選法違反(買収)容疑で逮捕されましたが、地元の県会議員、市議会銀さらに市長までが現金を受け取っていたという事実が次々と発覚しており、こちらは「破滅型政治家」といってもいいくらいです。
この現金の出所については、いろいろと怪しい点がありますが、一番疑われているのが2019年7月の参議院選挙公示前に党本部から夫妻の党支部に提供した1億5千万円です。
この使途について、所属していた政党の幹事長は6月17日の記者会見で、「党内で定めた支給基準の手続きに従って交付した」とし、党勢拡大のための広報紙を複数回、全県に配布した費用に充てられたと説明していました。このうち税金などで賄われる政党交付金の部分は「党本部では公認会計士が厳格な基準に照らして各支部の支出をチェックしている」としていた。
しかし、夫妻の関係先が家宅捜索され、関係書類が検察当局に押収される中で6月23日には、幹事長は使途を「党は承知していない」、どうやって党支部の支出を確認したのかを問われると、「党として支出した先がどうなったか細かく追及しておらず、承知していない」と従来と食い違う説明をしています。
夫妻側が党本部から提供された1億5千万円のうち、党支部が選挙運動費用として拠出したとするのは2405万円。提供資金の全額を充てたとしても、残る1億2千万円余りの行方は明かされていません。なんとまあ、情けないことだとは思いますが、一番落胆しているのは地元の方々だと思います。
また、新型コロナウイルス感染症がここへ来て東京都で拡大。緊急事態宣言解除後は東京都内も報告数は少なくなっていましたが、6月下旬から1日に50例前後の報告数になり、7月に入ってからは100例前後、そして7月9日からは200例を上回っています。これは第1波の東京都内でのピークをすでに上回っています。
「重症者が少ないので大丈夫」「医療機関が逼迫してないから大丈夫」と、東京都と日本政府は繰り返し言っていますが、本当に大丈夫なのでしょうか?「今現在」、確かに重症患者数も以前と比べてはるかに少なく、入院患者数も少なく、「今現在」はまだまだ余裕があるのは事実です。
しかし、新型コロナウイルス感染症は発症してしばらくしてから悪化するからです。今は多くはありませんが、1、2週間後はどうなっているか分かりません。つまり、重症者のピークは患者発生数よりも後になりますので、今、重症者が少ないからと言って安心はできません。また、これまで中等症以上の人が医療機関に入院し、軽症者はホテルに滞在となっていましたが、東京都が確保しているホテルも余裕がなくなってきているようで、一部の軽症者も医療機関に入院するようになっているらしく、症状は軽くても、入院患者が増えすぎると検査や保健所への連絡など、医療機関への負担は増えていきます。
まさか、東京都と日本政府は忘れているとは思いませんが、本当に忘れていたら・・・。そもそも、「圧倒的に東京問題」「むしろ国の問題だ」と言い争っている場合ではないでしょう。
「怒るでしかし!(しまいに)」
横山やすしさんの持ちネタついでに、もう一つに、「神の御前に身を委ねたる、○○殿の願いを叶えたま〜え〜」という、以前、テレビ朝日系で放送されていたバラエティ番組「プロポーズ大作戦」のコーナーで使うフレーズがありました。
先の党本部の総裁。つまり、現在の日本国の首相ですが、6月25日に野党議員と首相官邸で面会したときに、衆院解散・総選挙について、「解散はやれるときにやる。いつもの私の考え方だ。ただ、その時期はと言われても、その時の状況で、神のみぞ知る話だ」と語ったそうです。
なお、「神のみぞ知る」とは、「神だけが知っている」ということで、人間には知る由もない、といった意味合いの表現です。
そもそも、憲法第7条では、天皇の国事行為の一つに衆議院の解散を上げています。この「7条解散」 は、国の重要な問題に関して国民の意見を聞きたい時に首相が決断するもので、決定するのは天皇です。
「世論を鑑みて・・・」ということでしょうけど、まさか、現首相は「自分が神」だと信じ込んでいるのかも知れません。だから、新型コロナウイルス感染症の対策も具体策が見えて来ず、終息を「神頼み」としているわけでは・・・。
今回は、「神の御前に身を委ねたる、安倍殿の願いを叶えたま〜え〜」とは、簡単にはならないように思えます。
2020年は「紙(トイレットペーパー/ティッシュペーパー)と「紙(紙幣)」と「神(首相)」に振り回されている上半期になりました。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
また、このたびの豪雨による未曾有の被害が報じられ、お亡くなりになられた方々には心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。
どうか一日も早い復興と皆様の日常が1日にでも早く取り戻せますように、心からお祈り申し上げます。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。