スポーツニュースともなれば、メジャーな競技が取り上げられるのが普通です。特にプロ野球ともなれば、一軍の試合だけでも多くの助い方があるのですが、二軍戦が取り上げられるのは、愛知県で根尾選手の動向を取り上げるのとは違い、全国ネットでは珍しいものです。
そんな中で4月13日に昨夏の甲子園決勝で注目された選手同士の対決がありました。千葉・鎌ヶ谷球場で行われたイースタン・リーグ、北海道日本ハムファイターズ vs. 千葉ロッテマリーンズ。吉田輝星選手(金足農高出身)がファイターズの先発として登板し、藤原恭大選手(大阪桐蔭高出身)がマリーンズの一番・センターで出場した試合。当日は土曜日で晴天。しかもファイターズが事前に吉田選手の先発登板を発表しており、藤原選手との対決見たさで鎌ヶ谷球場には3000人以上の観客が集まり、臨時バスが出たことから、球場近所の町中華屋さんのメニューまでニュースになっていました。
なお、この日は吉田選手の後、2番手で登板したのは斎藤佑樹選手でした。
また、翌4月14日のファイターズの先発は昨夏の甲子園優勝ピッチャーの柿木蓮選手(大阪桐蔭高出身)。チームメイトだった藤原選手との対決というものでした。これもファンにとっては見たい勝負でもありました。
この両日はウエスタン・リーグでは奈良の佐藤薬品スタジアムでオリックスバファローズ vs. 中日ドラゴンズが行われ、根尾昴選手(大阪桐蔭高出身)が九番・ショートで出場しています。
広島・由宇練習場では広島東洋カープ vs. 阪神タイガースが行われ、カープの小園海斗選手(報徳学園高出身)が一番・ショートで出場しています。
前回も書きましたが根尾選手、小園選手、藤原選手の3人は甲子園でも活躍し、プロ側からの評価も高く、昨秋のドラフト会議で1位重複指名を受けていますが、プロの壁は厚く、現時点では3人とも一軍にはいません。優勝ピッチャーの柿木選手、準優勝の吉田選手も二軍です。
ただ、高卒ルーキーには二軍戦の出場さえ果たせていない選手も少なくありません。二軍で実戦経験を積めている分、まだ、いい方だとは思います。
二軍戦は成長の過程を見ることができるのが面白いのです。
また、二軍には復活を期して努力するベテラン選手も多くいます。昨年オフに自由契約になって、人的補償の隠し財産などと言われた(?私だけが言っている?)読売ジャイアンツの上原浩治選手、病気から復活を目指す広島東洋カープの赤松真人選手、そろそろ試合に出てきてもいい北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎選手、阪神タイガースの藤川球児選手などなど。
いろんな選手のいろんな思いが交差している二軍戦。私は好きです。