プロ野球は昨日2月1日から一斉に2020年のキャンプインしました。
強竜復活を目指す我らが中日ドラゴンズも一軍は沖縄県北谷町、二軍は沖縄県読谷村でキャンプインしました。練習前に一・二軍選手全員が北谷球場に集合し、2020年1月17日に亡くなった高木守道さんに黙とうをささげた後、恒例の記念撮影を行い、それぞれ練習をスタートしました。
今年も、キャンプの様子が「J SPORTS」で生放送され、「球団公式facebook」「球団公式Twitter」でもライブ配信されます。また、球団としては初の試みとして読谷村で行う二軍キャンプの模様も不定期ですが配信されます。また、2019年に二軍の試合を全試合中継した「イレブンスポーツ」でも、二軍キャンプをライブ配信します(昨日は上手く配信されていませんでしたが)。
根尾昂選手の2年目キャンプは一軍スタートでした。
アップ、キャッチボールが終わってシートノックが始まりますと、最初にセンターの守備位置に就き、英智コーチのノックの打球を追いかけ、無難に打球処理していました。内外野の連係後には、今度は元職(?)のショートの守備位置に就いてノックを受けていました。同じショートでは京田陽太選手がノックを受けましたが、やっぱり比べてしまうと京田選手の上手さが目立ってしまいました。それでも、外野守備で所々見られた強肩は魅力ですし、守りでは外野の方が一軍に近いと思えます。
しかし、何と言っても打てなければ試合出場は難しいところです。注目のフリーバッティングではホームランは1本でしたが、ライナー性でのヒット(っぽい)打球が多く見られました。
一方で二軍の読谷でニュースとなったのが、注目のドラフト1位ルーキー石川昂弥選手。自慢のパワーで早速存在感を示し、フリーバッティングではバッティングマシン相手に41スイングで13本のホームラン。続いて、育成選手の大蔵彰人選手に対して、16スイング中2本のホームランを放っています。スタンドからはファンの「スゲーな」というため息も漏れていたそうです。
1月30日の合同自主トレでプロ入り初の屋外フリーバッティングでは場外2発を含む6本のホームランを放っています。背番号2のユニフォームも想像以上に似合っていましたし、始まったばかりですけれども嫌が上でも期待を持たせてくれます。
2019年に高橋周平選手を覚醒させた「歩く修理工場」と呼ばれる、立石充男二軍野手総合コーチは、「バットの先をうまく使えている。(長距離打者の)天性のものだ」とコメントしています。
仁村徹二軍監督も「コーチ全員がほめていた。(バットの)軌道がいい。いきなり(現役の)打撃投手と対戦したが、対応が早い」とコメントし、二軍の実戦として2月7日に沖縄電力との練習試合が予定されていることもあり、「与田監督と相談して決めるが、出すなら最初から1、2打席使いたい。ケガする心配のない子だしね」と話しており、このまま順調にいけば早くも実戦デビューとなりそうであり、早計でしょうけど、結果を残せば早期一軍昇格の可能性もあるかも知れません。
ただ、一軍昇格したとしても守るところがどうなるか。
サードには高橋選手、ファーストにはビシエド選手。セカンド、ショートというタイプではありませんし、高校時代含めて外野の経験はないはずですし、根尾選手と違って守備練習は行っていないはずです。
私的には、将来の四番候補でもありますので、オープン戦まではともかくとして、シーズンが始まってからは2018年の東京ヤクルトスワローズの村上宗隆のように二軍で経験を積ませてから、2年目に一軍へというのがいいのではないかなと考えます。
さて、石川昂選手は飛距離アップのため、現在の体重95kgから100kgへ増量する計画だそうです。打球の飛距離を生み出すにはバットの芯で捉える技術だけでなく、スイングの速さと重さもポイントになります。そのスイングの重さを生み出すため、土台となる自身の体重を増やそうということです。
高校三年夏の大会が終わった時には85kg。プロ仕様の身体を手に入れることが目的のジム通いで、半年間で10kg増。
今年のドラゴンズのキャンプスタートは、何事も規格外の新人選手のプロデビュースタートでした。