この話がいいのかどうかわかりません。ただ、いたずらに不安をあおるものでもありません。
ただ、私が書いておきたいと思うことは、今、こうしている間にも、「医療に従事している方々は昼夜問わずに戦っている」ということです。
2009年1月に日本で公開された映画に「感染列島」があります。また、この映画を原作とした漫画が「ビッグコミックスペリオール(小学館)」で連載されていました。
ある日、救急救命医である松岡剛(妻夫木聡さん)が働く、いずみ野市立病院1人の急患が運び込まれまる。インフルエンザと思われる患者が運ばれてきます。松岡はインフルエンザとはみなさず、薬を渡して患者を帰します。しかし、その翌日に同じ患者がまたしても運ばれてきます。
しかも、昨日とは状況がまったく異なり、あらゆる処置が効果を発揮しません。検査の結果、その患者は今まで人類が経験したことのないウイルスに感染していることがわかりました。
その後、謎のウイルスは瞬く間に院内に広まり、院内は戦場となります。この患者が発症したウイルスは新型インフルエンザなのか、それとも新種のウイルスなのかと見当のつかないものでした。
このウィルスの拡散を止めるためにWHOからメディカルオフィサーである小林栄子(檀れいさん)が派遣されます(松岡の元恋人)。小林は、「この感染症が国内に広まったら3ヶ月以内に交通網・都市機能がストップ、6ヶ月後には感染者数が数千万人になる」というショッキングな予測を知らせます。小林も加わって医療チームは懸命に対処にあたりますが、感染を食い止めることがなかなかできません・・・。
という内容です。
この映画でウイルスが蔓延していく様は、決して非現実的ではなく、現在の状況を彷彿とさせます。ウイルスと共に生きる道はあるのか。大切な人を失い残された者たちの悲しみの叫び声。明日にも自分の身に起こるのではと思わせるストーリーは衝撃的でした。
私は直接、この場所に行ったことはありませんが、過去には近くにまで(とはいっても、数100kmも離れた場所ですが)行ったことがありますし、現在のところタイミング的に海外出張はありませんが、一昨年までは毎年のように海外出張がありました。
滞在しているホテルと会社の道中には路上市場があり、多くの人が買い物に訪れており、生活のためには必要不可欠だと思います。その国の文化、風習は、自国と違うからと言って否定することはできません。それだけに、いち早く原因の判明と対策が望まれており、そのために、昼夜問わずに多くの医療従事者が戦っていることは、私たちに安心を与えてくれることに、感謝しなければならないでしょう。
「明日たとえ地球が滅びようとも、君は林檎の木を植える。」
現在の対策が成功するかどうか、ということが当然、気になったと思います。
しかし、成功するかどうかという、結果だけが重要なのではありません。成功することだけが大事なのだとすれば、もし失敗したら、その取り組みは価値がなかったということにはならないでしょう。
成功するか失敗するかは考えず、自分は正しい行動をしている、その行動をしていること自体が大事なのですよね。
よくわからないウイルスであるということもあって、不安に感じることは当然あると思います。でも、正しい情報に基づいて、そういったデマに惑わされることのないようにすることでしょう。
私たちは、正しい情報により正しく行動することが大事です。また、不確実な情報を発信したり、ヘイトスピーチをしないことでしょう。
人が悪いのではなくて、ウイルスが悪いのですから。