2015年アジアウインターベースボール (AWB)

2015年アジアウインターベースボール(AWB)、通称アジア・ウインターリーグが二年ぶりに復活し、NPBからも若手選手が参加しています。

中南米のウインターリーグと同じく、北半球の冬季間に台湾の温暖な気候を利用し若手選手の育成を目的としたリーグ戦です。主催は台湾のプロ野球連盟中華職業棒球大連盟(CPBL)であり、今シーズンは台湾のほか、日本、韓国、欧州選抜の4チームが出場します。

日本からはるか2,247km。

日本から見て沖縄の南にある台湾は、1945年に当時中国大陸を本拠地とした中華民国の統治下に入り、1949年に中華民国政府が台湾に移転しました。1955年以降、中華民国は台湾本島以外にも澎湖諸島、金門島、馬祖島及びその他諸島を実効支配しています。西に中華人民共和国、東および北東に日本、南にフィリピンに囲まれています。成田から桃園(台北)までの直行便のフライト所要時間は、往路が4時間～4時間30分、復路は3時間前後が目安です。

面積; 3万6千平方キロメートル(九州よりやや小さい)
人口; 約2,337万人(2013年12月)
主要都市; 台北，高雄
言語; 中国語、台湾語、客家語など
民族; 漢民族約98%。現地で原民族と呼ばれる民族は約16族を数え、全人口の約2%
在留邦人数; 12,623人(2013年12月、内政部入出国及移民署)

民主共和国。1972年に日本と中華人民共和国が国交を結んだことから、中華民国(台湾)は日本と国交を断絶しました。民間レベルの交流は盛んですが、日本政府は中華民国(台湾)を国家とは認めてはいません。

2012年は台湾(CPBL)2チーム、ドミニカ、日本(NPB)の合計4チームが参加し、各チーム21試合を戦い、上位2チームで優勝決定戦を行いました(優勝; 日本、準優勝; 台湾)。
2013年は韓国(KBO)が初参加をし、台湾、日本、ドミニカの4チームで行い、各チーム21試合を行い、上位2チームによる優勝決定戦を行いました(優勝; 韓国、準優勝; 日本)。
2014年は資金難で中止になりました。
2015年は11月28日～12月20日の期間で、台湾、日本、韓国、欧州連合チーム、アマチュア台湾代表の5チームで行い、各チーム16試合(各チームと4回ずつ対戦)、プレーオフ(公式試合結果1位 vs. 4位、2位 vs. 3位(3位・4位チームは2戦連勝しなければ決勝進出できない。負けたチームは3位決定戦で戦う)という大会ルールです。

育成が目的ではありますが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、プレミア12と同じく、各国代表として出場するからには、いい成績で活躍して欲しいものです。なお、台湾Yahoo!(https://tw.sports.yahoo.com/news/-live--2015%E5%B9%B4--%E4%BA%9E%E6%B4%B2%E5%86%AC%E5%AD%A3%E6%A3%92%E7%90%83%E8%81%AF%E7%9B%9F-164158892.html)で試合の様子が見られます。なお、ユニフォームは各チームのものを着用しています。

アジア・ウインターリーグ参加メンバー
監督 84 大森剛(読売ジャイアンツ)
投手コーチ 81 島田直也(横浜DeNAベイスターズ)
投手コーチ 99 入来祐作(福岡ソフトバンクホークス)
バッテリーコーチ 73 小川将俊(中日ドラゴンズ)
守備走塁コーチ 74 藤本敦士(阪神タイガース)
打撃コーチ 83 斉藤宜之(東京ヤクルトスワローズ)
打撃コーチ 79 濱中治(阪神タイガース)
トレーニングコーチ 103 会田有志(読売ジャイアンツ)

投手
13 柿田裕太(横浜DeNAベイスターズ)
14 加治屋蓮(福岡ソフトバンクホークス)
17 岩貞祐太(阪神タイガース)
30 飯塚悟史(横浜DeNAベイスターズ)
45 今村信貴(読売ジャイアンツ)
47 浜田智博(中日ドラゴンズ)
48 岡本健(福岡ソフトバンクホークス)
61 児山祐斗(東京ヤクルトスワローズ)
92 平良拳太郎(読売ジャイアンツ)
116 田面巧二郎(阪神タイガース・育成)
202 岸本淳希(中日ドラゴンズ・育成)

捕手
40 桂依央利(中日ドラゴンズ)
55 山川晃司(東京ヤクルトスワローズ)
141 張本優大(福岡ソフトバンクホークス・育成)

内野手
3 高橋周平(中日ドラゴンズ)
38 岡本和真(読売ジャイアンツ)
38 山下幸輝(横浜DeNAベイスターズ)
55 陽川尚将(阪神タイガース)
61 和田恋(読売ジャイアンツ)

外野手
1 友永翔太(中日ドラゴンズ)
24 横田慎太郎(阪神タイガース)
51 上林誠知(福岡ソフトバンクホークス)
63 関根大気(横浜DeNAベイスターズ)
64 真砂勇介(福岡ソフトバンクホークス)
65 原泉(東京ヤクルトスワローズ)