中日ドラゴンズは12月1日に新外国人選手として、元;ホワイトソックスのダヤン・ビシエド選手(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/84d864df5ff303f3026167b932240551)、元;ブレーブスのファン・ハイメ選手(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/347367a9f8d6cc8d3c2a52615bb36cc0)、元;アスレチックスのジョーダン・ノルベルト選手(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/a8f751d8777d8c1c0b2703ee34b0a126)を獲得したと発表しました。
3選手はドミニカ共和国のウィンターリーグを視察した森繁和ヘッドコーチが獲得してきたものです。そのドミニカ共和国のウインターリーグとはどんな感じか調べてみました。
日本からはるか13,213km。
日本から見て地球の裏側にあるドミニカ共和国は、西インド諸島の大アンティル諸島のイスパニョーラ島東部に位置する共和制国家です。同島西部にあるハイチと国境を接し、モナ海峡を隔てて東にプエルトリコ、ウィンドワード海峡を隔てて西にキューバ、ジャマイカ海峡を隔ててジャマイカが存在しています。成田から乗り継ぎ時間を含めて約 20時間~40時間の大移動です。
面積; 48,442平方キロメートル(東北6県から岩手県を除いた広さ)
人口; 約1,053万人(2014年:世銀)
首都; サントドミンゴ
民族; 混血73%、ヨーロッパ系16%、アフリカ系11%
言語; スペイン語
在日ドミニカ共和国人数; 597人(2014年12月末現在:法務省)
ちなみに、1492年にコロンブスさんによって、エスパニョーラ島が発見されています。
外務省の安全情報では「サントドミンゴ首都圏、東サントドミンゴ市、西サントドミンゴ市、北サントドミンゴ市、ロス・アルカリソス市、ボカ・チカ市、サンティアゴ市及びその周辺」:レベル1(十分注意してください)ですので、それほど神経質にならなくてもよさそうです。
2013年の第3回WBCのチャンピオンにも輝き、野球大国としての認知度を高めています。また、MLBにも多くのスターを輩出しています。
ドミニカ共和国では野球が国技となっています。北半球にある他国と違って、ウインターリーグ(WL)が開催される10月から翌年の2月初旬にかけてが野球シーズンになります。
よって、シーズンが終わったMLBなどからトレーニングも兼ねて、多くの選手がやって来るのです。
ちなみに、ドミニカ共和国の野球は日本の野球の歴史よりも古く、リセイは1907年創設で100年以上の歴史と伝統を持っています。1921年に初の大会が開催され、現行のリーグが発足したのが1951年のことです。
現在行われているWLは次の6チームが参加しています。
ティグレス・デル・リセイ(本拠地:サントドミンゴ)
レオーネス・デル・エスコヒド(同:サントドミンゴ)
ヒガンテス・デル・シバオ(同:サンフランシスコ・デ・マコリス)
アギラス・シバエーニャス(同:サンティアゴ)
トロス・デル・エステ(同:ラ・ロマーナ)
エストレージャス・オリエンターレス(同:サンペドロ・デ・マコリス)
レベル的には、非常に大雑把野性味あふれる本能的なプレーが中心で力対力という感じで、細かいプレーはあまり得意ではありません。MLBに昇格、もしくは昇格したての若い選手が、全力でプレーしているからです。
日本で言う、伝統の一戦となるのがリセイ vs. アギラスです。首都サントドミンゴが本拠地のリセイ、第2の都市サンティアゴが本拠地のアギラスという地域間のライバルがあり、リセイは最多の23度の優勝と10度のカリビアンシリーズ制覇、アギラスは20度のリーグ優勝と5度のカリビアンシリーズ優勝という実力もあります。優勝回数はさておいて、まるで日本の読売ジャイアンツ vs. 阪神タイガースです。
特にという訳でもないですが、中日ドラゴンズと何故かつながりが強く過去には山井大介選手、浅尾拓也選手、吉見一起選手、又吉克樹選手などが参加し、森繁和ヘッドコーチが若手を何人か日本へ連れて来て、活躍しています。代表格としてトニ・ブランコ選手(現; オリックスバファローズ)がいます。
また、以前日本でプレーしていたドミニカ共和国出身の選手たちも現役で活躍しています。
あのディオニス・アレハンドロ・セサル選手、ネルソン・パヤノ選手、マキシモ・ネルソン選手、アレクシス・ゴメス選手(以上、元中日ドラゴンズ)、ウィルフィン・オビスポ選手(元ジャイアンツ、北海道日本ハムファイターズ)、ラモン・ラミレス(元広島東洋カープ)などです。なかなかのオールスター揃いと言ったところです。
今シーズンはドラゴンズの浜田達郎選手が10月上旬からエスコヒドに参加しており、先日帰国しました。成績は3試合の登板で投球回数は2/3イニングのみ。防御率は45.50というもの。来年が思いやられます。また、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手本人からの参加意向を受け、球団として承認し、12月1日から同じエスコヒドに参加することになっています。これから、レベルが上がっていく中で、どれだけの成績を残せるでしょうか。
なお、日本でもインターネットで試合を無料で観ることが出来ます(http://ligadom.com/html/aguilastv2.htm)。
ただし、日本との時差には注意してください。