野球小僧

東京ヤクルトスワローズ 7連敗中

プロ野球のドラフト会議の面白味と言えば、どのチームが誰を指名するかというものですが、1位選手の入札指名時に重複した場合にだけに行われる抽選クジも見ものです。

昨年の最多入札は、福岡ソフトバンクホークスが獲得した高橋純平選手(県岐阜商高)の3チーム。続いて阪神タイガースの高山俊選手(明治大)、千葉ロッテマリーンズの平沢大河選手(仙台育英高)の2チームでした。そこで起こったドラマといえば、高山選手の抽選で先にクジを引いた東京ヤクルトスワローズ真中監督が外れクジに記されているドラフト会議のロゴマークを「交渉権獲得」のマークと勘違いしてガッツポーズしたシーンです。タイガースの金本監督はその姿を見て、クジを見ずに席に戻り、「当たった」真中監督はインタビューまで答えてしまっていましたが、実際に交渉権獲得していたのはタイガースでした。

そのスワローズはこのクジに敗れたことにより、2009年から重複1回目の1巡目抽選では7連敗。2007年に佐藤由規選手(仙台育英高)を5チーム競合で引き当てから、重複1回目の1巡目抽選で勝てていません。

2009年
  ×菊池雄星選手(花巻東高) -埼玉西武ライオンズ 競合6
    → 重複2回目 中澤雅人選手 (トヨタ自動車)

2010年
  ×斎藤佑樹選手(早稲田大) -北海道日本ハムファイターズ 競合4
    → ×重複2回目 塩見貴洋選手(八戸大) -東北楽天ゴールデンイーグルス 競合2
      → 重複3回目 山田哲人選手(履正社高) 競合2

2011年
  ×高橋周平選手(東海大甲府高) -中日ドラゴンズ 競合3
    → 重複2回目 川上竜平選手(光星学院高)

2012年
  ×藤浪晋太郎選手(大阪桐蔭高) -阪神タイガース 競合4
    → 重複2回目 石山泰稚選手(ヤマハ)

2013年
  ×大瀬良大地選手(九州共立大) -広島東洋カープ 競合3
    → 重複2回目 杉浦稔大選手(国学院大)

2014年
  ×安楽智大選手(済美高) -東北楽天ゴールデンイーグルス 競合2
    → 重複2回目 竹下真吾選手(ヤマハ)

2015年
  ×高山俊選手(明治大) -阪神タイガース 競合2
    → 重複2回目 原樹理選手(東洋大)

この重複することを恐れないで、指名に向かう姿勢は大したものです。まあ、これだけの歴史があったのですから、昨年の喜びは理解出来ちゃいます。
しかし、上には上がいまして、オリックスバファローズはクジに挑戦すること11回、すべて外しているという不運の歴史を歩んで来ています。


2005年
  ×辻内崇伸さん(大阪桐蔭高) -読売ジャイアンツ 競合2
    → 重複2回目 岡田貴弘選手(履正社高)

2006年
  ×田中将大選手(駒大苫小牧高) -東北楽天ゴールデンイーグルス 競合4
    → 重複2回目 延江大輔選手(瀬戸内高)

2007年
  ×中田翔選手(大阪桐蔭高) -北海道日本ハムファイターズ 競合4
    → 重複2回目 丹羽将弥さん(岐阜城北高)
2007年
  ×大場翔太さん(東洋大) -福岡ソフトバンクホークス 競合6
    → ×重複2回目 篠田純平さん(日本大) -広島東洋カープ 競合3
      → 重複3回目 小林賢司さん(青学大)

ここまでクジ5連敗。ここで流石に懲りたのか2008年、2009年は単独指名。しかし、2010年に再びクジ引き開始です。

2010年
  ×大石達也選手(早稲田大) -埼玉西武ライオンズ 競合6
    → ×重複2回目 伊志嶺翔大選手(東海大) -千葉ロッテマリーンズ 競合2
      → ×重複3回目 山田哲人選手(履正社高) -東京ヤクルトスワローズ 競合2
        → 重複4回目 後藤駿太選手(前橋商高)

2011年
  → 高橋周平選手(東海大甲府高) -中日ドラゴンズ 競合3
    → 重複2回目 安達了一選手(東芝)

2012年
  → 藤浪晋太郎選手(大阪桐蔭高) -阪神タイガース 競合4
    → ×重複2回目 松永昂大選手(大阪ガス) -千葉ロッテマリーンズ 競合2
      → 重複3回目 松葉貴大選手(大阪体育大)

ここまでクジ11連敗。とにかく悲惨な数字ですが、世の中には宝クジをもっと長い間買っている人もいると思います。それと比べてはいけないでしょうけど、バファローズはしっかりとリカバリーが出来ています。T-岡田選手、駿太選手、安達選手の3人がレギュラーで活躍しています。ただし、外れ1位でピッチャーを取りに行って成功した例は少なく、通算15勝の松葉選手が先発ローテーションとして活躍しているくらいです。そしてバファローズは2013年から再び単独指名に方針転換中です。

2013年
  吉田一将選手(JR東日本)

2014年
  山崎福也選手(明治大)

2015年
  吉田正尚選手(青山学院大学)

さて、バファローズの負の歴史が始まった2005年ですが、この年は最速156km/hのサウスポー辻内崇伸さんを1位指名。クジを引いた当時の中村勝広GMが「当たり」と勘違いをしてしまいガッツポーズを見せました。しかし、実はジャイアンツが交渉権確定のクジを持っていました。これが最初の悲劇となり、ここから11連敗が始まったのです。

何やら、昨年のスワローズを思い出させますが、このままスワローズも連敗を続けてしまうのでしょうか。運命のドラフトは選手だけではなさそうです。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
その黄金の左手と呼ばれたのはは、同じスワローズの球団社長だった相馬和夫さんですね。1982年の荒木大輔さん(早稲田実高)、1983年の高野光さん(東海大)、同年2位競合の池山隆寛さん(市立尼崎高)、1984年の広沢克己さん(明治大)、1985年の伊東昭光さん(本田技研)、1987年の長嶋一茂さん(立教大)、1992年の伊藤智仁さん(三菱自動車工業京都)のクジ引きで交渉権を獲得しています。

創価大の田中選手をどう評価するかでしょうね。私は今年は分散傾向だと思いますよ。
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

ここまで並べられるとクジを引いている人は悲惨ですよね。
何処かには黄金の左(でしたっけ?)を持って球団社長もいましたよね。

燕は斎藤祐樹・塩見貴洋を外したおかげ?で山田哲人を指名できたわけですから何が幸いするかわかりませんね~
禍福は糾える縄の如し!ですね。

田中正義12球団指名か!?と言われていた今年のドラフト・・
結構分散するのでしょうか!?
兎は勿論ですが、燕&猛牛も注目してみます。
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