社労士試験の難しさは範囲が広い上に科目合格がなく、年一回の一発勝負だということ。
ワタシは3回目のチャレンジでしたが、初めての受験で受かる人もいれば、10年受け続ける人もいるらしいです。
●科目
・労働基準法及び労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険法
・労務管理その他の労働に関する一般常識
・社会保険に関する一般常識
・健康保険法
・厚生年金保険法
・国民年金法
●選択式 各科目5問ずつ×8科目
●択一式 各科目10問×7科目(一般常識はひとまとめ)
第52回の合格基準
●選択式
・計25点以上 各科目3点以上
(ただし、労一、社一、健保は「2点以上」に補正)
●択一式
・計44点以上 各科目4点以上
・補正なし
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1年目
なまじ実務を知っているからと思ってなめてました。
某社の通信教育を申し込む。
早期割で10万円ほど。
雇用保険の教育訓練給付対象講座なので2割は戻ってくることを期待しての支払い。
テキストが厚い。講義動画が長くて途中で飽きる(笑
視聴が追いつかない状況で問題集がドンドン届き途方に暮れる。
追い討ちをかけるように追加でまとめ用のテキストも届き、元々のテキストとの使い分けに悩む。
スキマ時間にネットで過去問をやったものの、マルバツつけるだけのゲーム感覚になってしまった。
今思うとあまり良くない勉強方法だった。
腰を据えてじっくりやるなら効果あったかも。
模擬試験は通信教育の会社の無料のものを2回受験。
出来は良くなかった。
本番は選択で国民年金基準点未達、択一40点の不合格。
2年目
多少わかった気になってなめてました。
独学でやろうと思い、社労士受験雑誌の年間購読を申し込み。
1万円ちょっと。
いろんな予備校の講師が行う講義を動画で視聴できたのは良かった。
雑誌のおまけに付いていた暗記カードを使いながら、ネットの過去問に取り組む。
法改正と白書対策を含む直前講習と答案練習は1年目と同じ会社の通信教育を申し込み。
まとめテキストを中心に4月ごろからスパートをかける。
1年目の講習で届いた過去問題集を3回ほど回す。
勉強時間を朝型(4時起床)に変える。
その代わり寝るのは早く10時ごろ(笑
模擬試験はネットの評判が良かったTACのものを2回。
かなり難しかったけれど、模擬の解説動画や特典の動画はわかりやすく、参考になった。
最後は若干の未消化を感じつつ、本番へ。
選択はクリアしたものの、択一が1点不足で不合格。
択一がダメということは、基本ができていないということ。
3年目
4回目の受験はしない。という不退転の?覚悟で取り組みました。
2回目受験後、自己採点で不合格を確信してすぐに
大原の社労士24を申込む。
社労士24+直前対策で13万円ほど。
教育訓練給付金は1年目に使ったので使えない。
最後のつもりで自分に投資。
それまでにも無料の動画は何度か視聴していたので、講師の話のテンポの良さは気に入っていた。
講義動画の短さ、テキストの薄さが自分に合っていると思った。
結果としてそれが正解だった。
通勤中もスマホで動画視聴できるようワイヤレスイヤホン購入。
同時に勉強時間管理のアプリを入れる。
計画と実績を管理することが集中力とモチベーションの維持に繋がった。
2019年9月から2020年8月までの勉強時間トータルは講義視聴時間含めて970時間。
大原の過去問題集は最終的に択一7回転、選択3回転。
とにかく基本は反射的に正解できるくらいの勢いで頭に叩き込む。
間違えた箇所は付箋に書いて書いて書きまくる。
これは直前期の弱点絞り込みにとても有効だった。
模擬はコロナの影響で会場受験できず。
大原のコースに含まれていたネット受験のものを2回実施。
合格ランクはAだったものの、正解率の高い問題を落としていたので結構凹む。
最後の仕上げは大原社労士24の直前期Live講義。
そのあとは法改正と白書対策、弱点箇所の強化に絞る。
6月ごろから仕事で全社的なプロジェクトが始まる。
音頭を取る側の立場なので、かなりの時間と思考能力をもっていかれる。
計画通りに勉強が進んでないのに眠気に負けることもあり、内部ストレスが溜まる。
たまに在宅勤務できたのは幸いだった。
受験日5日前からは休みを取って、全講義を一周見直しして、弱点問題に取り組んだ。
本番はとにかく選択の労働一般に驚愕。
やったはずなのに記憶にない。という悔しい状況の中、経験と勘を総動員してなんとか解答。
ここで2点確保できたことが勝因となった。
マスクしたままで答案を書くのは予想以上に辛かった。
事前にそういう訓練?をしておけば良かったのではないかと思う。
正直、本当に基準ギリギリの合格でした。
私よりももっとできる人がいっぱいいたはずです。
それでも受からないというのがこの試験の難しいところです。
しかも今年は択一労災の問題で没問が発生し、その問題に限っては全員正解とされました。
その影響で択一の合格基準が1点上がった可能性があります。
私には影響なかったですが、それで涙を飲んだ人もいるでしょう。
それを「運」という言葉で片付けてしまうのは、あまりにも忍びないです。
とにかく、来年はもう受験する気がなかったので、こういう形で終えることができたのは良かったですが
なんだか両手を挙げて万歳、という気分には、なれないんですね。
次は簿記の勉強をするつもりです。
ずっと人事・労務畑でやってきているので、決算書くらい読み解けるようになりたいと思って。。。
社労士と違って実務経験もないので、受験を目指すというより、まず参考書を読むところからのスタートですね。
長々とありがとうございました。