トイレ掃除

職場の男性陣の大半は業務にマイカーを使用しています。
しかし会社で契約している駐車場はあまり多くありません。
マイカー利用者も増えていることだし、いっちょ追加契約をしてみようかと思いましたが、経費削減の嵐が吹き荒れる中、単純に「増やしてくれ」では本社も「ウン」とは言いません。
そこで、事務所の清掃契約を打ち切り、その分のお金で駐車場を追加することにしました。
事務所の清掃といっても、床の掃除機掛け（週１回）とトイレ清掃（毎日）だけです。
それで駐車場１台分の経費を捻出できたのだから、逆に今まで費用を掛けすぎてたと言えるかも知れません。
（東京の駐車場代はワンルームマンションの家賃とどっこいくらいです。高いです。）

ともあれ、無事に駐車場の契約も取り交わし、今年からトイレ掃除は社内の人間で行うことになりました。
部長とも相談し、トイレ当番など決めると逆に自主性を損なうだろうし、こういうことで人間性が見えてくるから（笑）、しばらく様子をみてみようということになり、掃除道具だけそろえて放置してみることにしました。
男子トイレは部長が清掃チェック表を作成して掲示しました。

そして１ヶ月経過。
清掃チェック表には部長のハンコばかりがズラズラと捺されています。
他のメンバーは知らん顔です。
新人すら見て見ぬ振りです。
私はいい加減頭にきて１年生の男子２名を呼びつけました。

「トイレ掃除はどうなってますか？」
「部長がやってます。」
「知ってて知らん顔してたの？」
「いや、ボクたちがやらなきゃいけないとは思ってましたが・・・すみません」
「あのねぇ、４月には後輩が入社してくるんだから、あんたたちも先輩でしょ。もし、あなたたちがトイレ掃除してる横で後輩がおしっこしてそのまま出てったらどういう気持ちがする？」
「おもしろくないです」
「でしょ。だったら部長にやらせるんじゃないよ。あんたたちがやりなさい。」
「はい、すみません」
「もう１年もここにいて何を勉強してきたの。もっと自主的に行動しなさい！」

ホントに、言われなきゃやらないんですよね。
逆に、言ってもらわないと自分がやっていいのかわからないのかもしれません。
だったら質問しろよ。と思うのですが、その辺の感覚が私らオバサン世代とはもはや宇宙規模でかけ離れているようです
おまけに叱責すると必ず「～と思ってたんですけど・・・」という言い訳が先にたちます。
なぜ素直に「すみません、申し訳ありません」って言えないのよ！
思ってたってやってなきゃ意味ないでしょーが

５分ほど説教してから開放してやりました。
２人はなにやらごそごそ相談した後、いつ掃除したらいいのか、道具はどれをどう使ったらいいのか、など訊いて来ました。

こうやってお局様化していく自分を自覚するのです・・・


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