アリアハンのまちを出てどれくらい歩いただろうか。北西方向にあるレーベの村に向かう途中、木下あたりでキラキラ青く光っている場所を見つけた。
みればせいなるナイフだったんだけど、その刃面が光に反射していたのかもしれない。そん時は誰か落としていったのかな?くらいにしか思ってなかったんだ。
レーベの街までは結構あったな。途中途中草に覆われてはいたけど、道がそれなりに続いていたから迷わずに村までついた。体を休めるついでに村人から話を聞いて身につまされるものがあったね。
村の人が言うには、街の外に落ちているアイテムは、おそらく誰かが魔物に敗れ、あるいは事故に遭い、残していった物だろうと言うんだ。
それを聞いた時、俺の背筋に汗がすっと垂れる思いがしたよね。王様に会わず一人で街の外に出ていったあの時の俺。どうにかこうにか帰ってこれたから良かったけれどあの時命を落としていたら俺も同じ運命を辿っていた。
そうなんだよ。魔王バラモスの危機が迫るこの世界。街から街へ商人が命懸けで荷物を運び、冒険者が命を削って商隊を守る。だから俺たちは飯を食えるし着飾ることも出来る。街の中ではそんな当たり前と思っていた平和は兵士や冒険者が体を張って守ってるんだなって、なんか胸にズシンとくるものがあったよね。
レーベの村では有益な情報を得た。ナジミの塔と言うところにとうぞくのカギがあると言う。村にはドアが開かない家も会ったしカギがないと先に進めなさそうだ。
次の目標はナジミの塔だ!