溝の口駅。
9時8分の電車に乗り込む。朝の田園都市線は混雑率200%をゆうに超えていた。その数値が駅に着く度、一度150%落ち込み、また200%に戻る。
そんな混雑の中、私に背を向けた一人の男。その男のコートの左肩あたりに、何か書かれているのを見つけた。
『目丁ニ』
目丁ニ。
一瞬何が書かれているのか理解が出来なかったが、すぐに謎は解けた。何かに寄り掛かって付いた文字だろう。脳内で反転してみた。
『二丁目』
男の肩には、はっきりそう書かれていた。
かなりシュールな絵面である。
彼の中では、ちょうど左肩あたりが『二丁目』らしい。
ふと、ある疑問が浮かんだ。
『二丁目』はどこまでが『二丁目』なのか。
要するに『二丁目』があるのだから、当然『一丁目』がどこかにあるはずなのである。
それを確認すべく、その男…いや、その人間の形をした町を観察してみる事にした。
左上のでっぱり…つまり人間でいうと、ちょうど左肩の部分の『二丁目』から、右下の方へ目を移す。しかし『一丁目』の表示は見当たらない。
もしかしたら、もう目線の先は『一丁目』に入り込んでいるのかもしれない。はたまた前面の、人間で言う所の股間辺りに一丁目はあって、度々異臭騒ぎが起きる地域なのしれないが、確認する術は無かった。
ただ確かな事は、左肩あたりが『二丁目』だと言うことと、その『二丁目』は、今日も電車の窓から入る日差しに照らされ、清々しい朝を迎えたということだけだった。
足跡帳↓↓↓
http://blog.goo.ne.jp/gantz_1982/e/b3e1d1559b8df8f74b4195bcc8655ecb
9時8分の電車に乗り込む。朝の田園都市線は混雑率200%をゆうに超えていた。その数値が駅に着く度、一度150%落ち込み、また200%に戻る。
そんな混雑の中、私に背を向けた一人の男。その男のコートの左肩あたりに、何か書かれているのを見つけた。
『目丁ニ』
目丁ニ。
一瞬何が書かれているのか理解が出来なかったが、すぐに謎は解けた。何かに寄り掛かって付いた文字だろう。脳内で反転してみた。
『二丁目』
男の肩には、はっきりそう書かれていた。
かなりシュールな絵面である。
彼の中では、ちょうど左肩あたりが『二丁目』らしい。
ふと、ある疑問が浮かんだ。
『二丁目』はどこまでが『二丁目』なのか。
要するに『二丁目』があるのだから、当然『一丁目』がどこかにあるはずなのである。
それを確認すべく、その男…いや、その人間の形をした町を観察してみる事にした。
左上のでっぱり…つまり人間でいうと、ちょうど左肩の部分の『二丁目』から、右下の方へ目を移す。しかし『一丁目』の表示は見当たらない。
もしかしたら、もう目線の先は『一丁目』に入り込んでいるのかもしれない。はたまた前面の、人間で言う所の股間辺りに一丁目はあって、度々異臭騒ぎが起きる地域なのしれないが、確認する術は無かった。
ただ確かな事は、左肩あたりが『二丁目』だと言うことと、その『二丁目』は、今日も電車の窓から入る日差しに照らされ、清々しい朝を迎えたということだけだった。
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