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古代中国の思想

2024-04-05 20:34:39 | 歴史
古代中国の思想


周末の動乱期。東周列国の時代。後世世間に所謂、春秋戦国時代と言われる時代である。この時代に多くの哲学者、思想家が輩出した。所謂、“百家”というのである。今日は、この百家のうち、日本でも有名な四家(しか)について考究しようと思います。


以下に四家を示す。
・儒家
・道家
・法家
・兵家
以上が四家である。


儒家
仁徳を以て最高の徳目と考える。文治を上策とし、法治を中策とし、武治(武力による統治)を下策とする。その教えは、特に儒教であり、その学問は特に儒学である。創始者である孔子の名から、孔教学、孔子教とも呼ばれる。


道家
道徳を以て最高の徳目と考える。無為自然が最高の状態と考える。自然万物との合一化、無求無望などを説き、導引の術数による不老長生の会得など、呪術的な側面も有する。その教えは、特に道教である。以下に道家の説く八つの道(みち)を示す。
1.四治※.2.利他に励む.3.徳目を修める.4.自然との一体化.5.理想を実現する.6.自己を完成する.7.誉れを得る.8.求道.
※…1.治水.2.政治.3.礼治.4.法治.


法家
礼による統治である文治に対し、法による統治である法治を唱える。文治は理想的だが、一つの理想論に過ぎず、法治こそが現実に即しているのであり、施行可能な最良の統治体制であると考える。法律の整備を専業ともしている。その学問は、特に法学である。


兵家
軍事科学を専門とする。陰陽術数などの呪術的意味合いを帯びた要素が、当時の政経軍事から民生にいたるまでの国家を経営する術(すべ)として主流とされていたが、それに代わるより現実的な術数として台頭してきたのが兵家である。


四大勢力
日本でも有名な四大勢力を以下に示します。
・孔子
・老子
・孫子
・荀子


孔子
儒家。『論語』の著者。同系列に孟子などが存在する。


老子
道家。『老子』の著者。同系列に荘子などが存在する。


孫子
兵家。『孫子』の著者。同系列に呉子などが存在する。


荀子
儒家。『荀子』の著者。同系列に孟子などが存在する。


老子の言わゆる八つの道(みち)です。1.四治.2.利他に励む.3.徳目を修める.4.自然との一体化.5.理想を実現する.6.自己を完成する.7.誉れを得る.8.求道.
以上の八つです。


戦争に勝つための戦略戦術の方法論を指南した学問学派の一領域。その学問は、特に兵学である。


荀子について
楚の学長。同じ孔子後の儒家であり、性善説を唱えた孟子に対し、性悪説を唱えた。


荀子に関しては、孔子と同じ儒家であるが、ここでは独立の勢力と見做している。性善説を唱えた孟子や、同様に性善説であった孔子に対し、性悪説を唱えたことをその理由とする。


呉子について
本業は法家。後世兵家として語られ、またその範疇(兵家の範疇)に含まれることがあるが、これは、用兵術数の大家であった孫子と並び称される兵法家(ひょうほうか)であったことに由来している。魏、楚などの諸国を転々として仕え、軍政両面において頭角をあらわした。


終論
天下経略の書とは、『論語』、『老子』、『孫子』、『荀子』である。


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