忘憂之物

2009.2.10

オバマ大統領がインディアナ州のタウンミーティングで「堂々と」謝ったと朝日新聞が書いている。聴衆からの厳しい質問に対して、どこかの国の総理大臣とは違って真正面から向き合う姿勢を貫いたとでも言いたげな提灯記事に仕上がっている。▼郵政関連の発言を民主党と他の野党と共になって叩くマスメディアは、オバマを使ってでもなんでもいいと、ともかく叩ければいいわけだ。「間違いは間違いと認める」ことを是とし、誤魔化しは止めろと、ついでに総理も辞めろということか。▼まあ、「言っていること」は間違いではない。麻生さんもウダウダせずにさっさと切り上げて取りかからねばならない問題もあろう。さて、それにしても、だ。朝日はオバマだけではなく、自社の報道も晒して「間違いを認める」という率先垂範をみせつけようとする。▼「新聞の戦争責任」と題した特集記事を書籍化したらしい。それを元日本経済新聞論説主幹に論評させている。そして予想どおり、それは酷いものだ。1920年頃の朝日の報道を取り上げ、その当時は軍から強い圧力があったとしながら、それでも「新聞の責任はある」と自己批判しているとみせかける。ナショナリズムが盛り上がり「反戦論調は不買運動にもつながる」という具体的な理由も挙げて、トドメは「朝日に欠けていたのは、一言でいえば、言論にかける『信念』ではなかったか」と断罪させてみせる。まったく私はこれほど気味の悪い自己欺瞞をしらない。▼更に「「信念」をないがしろにして、組織の発展と、生き残りのため、大勢に迎合していったと自らを告発しているのです。」とサルのように猛省してみせるわけだ。麻生とは違うと言いたいのだろう。▼だが、ちょっと待ってほしい。戦後、朝日はそれらを反省し、言葉の力を信じつつ「信念」を取り戻してジャーナリズムの王道を突き進んできたのであった、朝日の戦いはまだまだこれからである・・・と突然打ち切られる3流マンガのように消え去ろうとしているところ申し訳ないが、戦後・・というか、最近まで、チベット弾圧を「解放」と書き続け、ポルポトを「アジア的優しさ」と書き、北朝鮮を「楽園」と捏造して多くの人々を送り込み、その他、もう枚挙に暇ないほどの嘘、おおげさ、まぎらわしい、まったくあり得ないという、まさに火の無いところに煙を立て続けた放火魔的反日機関紙が、戦前の報道を少し反省した(ふり)くらいで免罪されるとでも考えているのなら、それはもう麻生総理よりも早く辞めた方が良いと思われる。▼「間違いを正す」にも限度がある。朝日新聞は、その許容範囲をとっくに超えているのだ。もう嘘はつき続けるしかない。がんばれ。
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