忘憂之物

1日からフォアグラ禁止=駆け込み消費、反発の声も―米加州(時事通信) >2012.7.1


    




1日からフォアグラ禁止=駆け込み消費、反発の声も―米加州(時事通信) - goo ニュース

< 【サンフランシスコ時事】米カリフォルニア州では7月1日から、高級食材フォアグラの飲食店やスーパーでの提供が全米で初めて法律で全面禁止される。サンフランシスコなどでは「最後の一切れ」を求める駆け込み消費が増えている。

 フォアグラは肥大化させたカモやガチョウの肝臓。同州では、のどに管を差し入れて飼料を流し込む肥育法が残酷だとする動物愛護団体の強い後押しを受けて約8年前に禁止法が成立、猶予期間を経て1日から施行される。こうした肥育法や、「人道的な肥育法以外」による商品や料理の販売・提供が禁止され、違反者には1日当たり罰金1000ドル(約8万円)が科される。

 サンフランシスコの高級料理店「ame(アメ)」は厚いフォアグラを入れた「フォアグラ・ラーメン」を考案、女性を中心に人気だ。禁止反対派の著名シェフ約100人が結束し、活動資金集めを目的に州内各地で開いた「フォアグラ尽くし」の食事会は、まろやかな風味を惜しむグルメたちで盛況続きという。

 ワインの名産地ナパ近郊のフランス料理店「CYRUS(サイラス)」のシェフ、ダグラス・キーン氏は「食文化をないがしろにし、一律に(肥育法が)苦痛と決め付けられた」と禁止法に強く反発。法案提出者のバートン元州上院議員(民主)は地元紙に「十分な準備期間があったのに、業界は一体何をしてきたのか」と禁止反対の声に反論している>








大阪、西区にあるアメリカ領事館の近く。「生レバー」と「生ハツ」が名物の店がある。大きめに切ったそれは大人気で、いつも店は満席に近く、利用する際は電話予約してからだった。私は生ならレバーもハツも喰わないが、これは当時も女性に大人気のメニューだ。何度か妻も連れて行ったが大喜びだった。

また、その店の近くには「焼き鳥屋」がある。ちょっとお値段が庶民的ではない店だが、私の場合はチリ産のワインを飲りながらコースで頂くのが定番だった。追加するのは「フォアグラ」だ。コレが濃厚で甘く、とろけるような味わいだった。1人前がたしか3000円ほど、だから「社長マン」の奢りで行ったときは2~3回追加した。

「焼き鳥屋」はともかく、あの「生レバー」の店はどうしているのか。「ハツ」は禁止されていないと思うが、それでも看板商品だった「生レバー」の禁止は痛いと思う。巷では「駆け込み需要」があったらしく、7人で予約して3人が来た段階で「15人前」注文した強豪もいたとか。7人揃うまでテーブルに放置、となるが、そんなロシアンルーレットみたいな真似するほど「生レバー」は人気だったわけだ。ならば、ゾンビは安心せよ。これは必ず「闇レバー」がある。規制されたら値が上がる。また、皮肉にもこの数日、日本全国で相当量の「生レバー」が消費されたと思われるが、とりあえずは「食中毒」で病院に放り込まれたとかニュースでやらない。100%安全はあり得ないが、まあ、運が良ければ「O-157」も避けられるし、これからもどこかでこっそり楽しむ人はいるだろう。大阪では「あそこ」と「あそこ」とかね。

ところで、米カリフォルニア州では7月1日から「フォアグラ禁止」だそうだ。理由は「O-157」とか「カンピロバクター」ではなく、肥育が残酷、ということだ。「動物愛護団体」とやらの言い分は<人道的な肥育法以外>でのフォアグラを禁止しろ、とのこと。殺して喰うのはともかく、喉に管を入れて無理やり太らせるのは残酷、ダメだと。

カリフォルニアは雑多な人種がごった返すところだ。だからイタリア料理もあるし、フランス料理もあるし、和食もある。海もあるから魚介類を使った料理もたくさんある。この「動物愛護団体」は「生きたまま殻を剥かれるエビ」は喰わないのだろうか(私は喰わないが)。そう考えると「エビのカルパッチョ」とかお洒落でも何でもない。ま、実に困ったモノだが、可哀そうとか残酷とか言うなら支那朝鮮の「犬」を助けてあげてくれ、と犬好きの私が独善、偽善として言っておく。あくまでも「個人の主観」として、だ。

白人はいつも血の滴るステーキを喰いながら、有色人種に「残酷だ」と言ってきた。「クジラは人類の友達」とか意味のわからんことで因縁をつけるのもいる。「バンビ症候群」をこじらせた阿呆だが、この連中は規制して喰うな、と言ってよい場合は「生レバー」みたいに「喰ったら危険な場合に限られる」と知らない。それも死亡する場合もある、ような深刻な危険が確認された場合のみだ。それ以外に上から目線で「獲るな」とか「喰うな」と言うべきではない。どこの国でも左かかった馬鹿はそれがわからない。

オーストラリアがインドネシアに「成牛の輸出禁止」を言い出したことがあった。もちろん、すぐに解除されるわけだが、その理由は「方法」が残酷だから。インドネシア人は生きている牛をロープで殴ったり、山積みの死体の顔を蹴ったりしていた、と因縁をつけた。それに蛮刀で頸動脈を切るのも残酷だと余計なお世話もやった。

インドネシアの食肉消費量の20%以上はオーストラリア産。年間、実に60万頭もの成牛がやってくる。これをぜんぶ、ロープで殴るのも一苦労だが、頸動脈を切って殺すのは残酷かどうかの前に、設備が無ければ仕方がない。生きたまま内臓を取り出したりするわけにもいかない。どうにか殺さねばならない。それもたくさん、だ。昭和の最近までアポリジニを狩っていた連中が、殺して喰う牛に対して残酷とは笑わせるが、彼らはそれをおかしいとは思わない。しかし、ちゃんとアポリジニの伝統的武器「ブーメラン」は返ってくる。


先ほどのカリフォルニア州。サンフランシスコ湾にはアザラシが住み着いている。駆除しないから、大食漢のアザラシは魚を馬鹿喰いする。シアトル近郊のスカリド川には大量の鮭が遡上する。しかし、この河口には体重1tのトドが群れをなす。日本に「クジラは人類の友人」とする手前、鮭が喰いたいからという理由でトドを殺すわけにもいかず、仕方がないから捕まえて南氷洋に捨てたが戻ってくる。そらそうだ。安全で美味い鮭が喰い放題、トドが忘れてくれるはずもない。抹香鯨の頭をかち割り、吊るして「オレンジの皮をむくように」生皮を剥ぎ、油を取ったら海に捨てていた連中はいま、人類の友達である巨大海洋生物に海の幸を喰われまくる。「O-157」も出ないのに「可哀そう」とか「残酷」でフォアグラも喰えなくなる。さすがは人道的な白人様、良い様だ。
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