妻とパラオに行った際に「携帯電話」を借りた。「KDDI」だ。レンタル料金と保険料金、そして当然だが通話料金が発生する。通話料金は「1分140円」と確認した。
台湾に行った際は「携帯なし」で過ごしたのだが、とくに不便もなく、今回もそうするつもりであったのだが、妻が「迷子になったらどうするのか?(お互いに)」という問題提起をしてきたので借りることにしたのだ。
パラオに到着してホテルにチェックイン。温度差20度にビビりながらも、早速、電話を使ってみる。口頭で説明は受けたものの、ちゃんとマニュアルを見ながら丁寧に使ってみる。
つながらない。
なにやら「がーがー」と雑音がしたかと思えば、なんとなく乱暴なアナウンスが流れているだけだ。何語かもわからない。困りながらも、まあ、何度か試してみる。そのうちつながるかもしれない。ええと、最初に「※」を2回押して・・・うん・・・こうだな・・
「がーがー・・・変えhv二fjいkvjrzぢ男jbのパjbのgじゃr」
・・・ああ、もう。妻も不安がっている。
大丈夫だ。明日、ダウンタウンに行く頃には使いこなしているさ。まあ、でも、万が一、電話が通じないことがあっても大丈夫だ。そんなときはね、動かないでその場で手をあげるんだ。私も台湾に行ったとき、コレで生き残ったんだよ。動かないで、会長が来るのを待つんだ。その前に「し様」がちゃんとみつけてくれるしね。周りに気を取られてはぐれたりしても、その場ですっと手をあげるんだ。もちろん、こっちからなんか、会長の頭のようなものが見えても焦っちゃダメだ。もしかしたら違う人、いや、それがただの建造物の可能性もある。なんかの「柱の先っちょ」とかに間違えたりもする。私も何回か間違えたしね。だからパラオで「太ったオサーン」について行くのだけは止めなさい。かなりの確率で「太ったオサーン」がいる国だからね。キミは間違ってついていったら、もう、そのまま馴染んだりしそうだからね。ちゃんと日本に一緒に帰ると約束してくれ。
ん?
やっぱり、不安なの?ううぅん~~
仕方がないからマニュアルに記載されているサービスセンターに電話する。今度は一発でつながる。おおぉ・・・つながったよ。
こういうときはウダウダと説明しない。淡々と事実だけを伝えればいい。だから、妻ではなく私が電話口に出る。
『電話が使えない。なんとかしる。』
非常に失礼なことばかり言われる。まるで朝日新聞の差別発言だ。
「電話番号は間違えてませんか?」
「ちゃんと※とか押してますか?」
「電源は入ってますでしょうか?」
「バッテリーはついてますかね?」
「それは電話ですか?リモコンとかではないですか?」(捏造)
というか、こっちはもう、早く寝たい。明日からパラオを満喫せねばならんのだ。
「どこかにかけてみました?日本の?」
こっちは夜中だが、時差がないので日本も夜中だけれども工作員1号に電話する。
「・・・・・・・は、はい!は・・・はい・・・おはようござ・・」
『聞こえるか。』
「・・・は、はい、聞こえます・・・」
『こっちは星空が満点だ。そっちは光化学スモッグか。』
「はい・・たぶん・・え、えっと・・・どうかされまし・・」
がちゃん。
日本にはつながる。工作員1号との間にはつながらんことも色々あるが、電話は通じているようだ。どういうことか。しかも「日本からはつながらない」ということも発覚した。
つまり、だ。
★こちらから日本にはかけられる。でも、日本からはかけられない。★
更にあっさり言うと、だ。
★受けられない★
ということだった。そして当然ながら、パラオの地において「2台も借りた携帯電話同士の通話ができない」という重大な事実が横たわる。あれほど関西国際空港で確認したのにである。「パラオで妻と電話できるように」と、もっと言ってしまえば緊急連絡は「ホテルの電話」があるわけだから「それだけのために」借りたわけである。妻はもう寝ていた。
ま、でも、しゃーない。
「便利」というのはちょっとしたことで「不便」ともなる。なぁに、大丈夫。手をあげれば会長がみつけてくれるさ。っと、そうだそうだ・・
『これ、もう、返しますね。通話料金だけでいいでしょ?』
「あ、はい、それで結構です。でも、通話料金は・・・」
『あ、それはもちろんです。使ったら払いますね。』
そして、だ。
これで終わりのはずだった。パラオで遊んで関空に着いて、だ。
『もうぉ~~困りましたよぉ~~つながらないんだもんなぁ~~』
で済ますつもりだった。出迎えに来てくれた理事長に挨拶して、んじゃねっと仕事場を経由して自宅に帰るだけだったのだ。しかし、だ。
「それはちょっと・・・こちらでは決めることができません・・・ので・・」
ほわっと!
パラオで話したサービスセンターの男性は「レンタル料金、保険料は結構です」と言ったぞ?ここの貸出カウンターにも連絡すると!!そいつの名前は「●▽さん」だが!
「いえ、連絡も聞いておりませんし、そのようなことはこちらではちょっと・・・」
ともかく、連絡先を告げてこの腐れ電話を返した。料金は引き落とすという。会社と家に数分ずつ使ったが、結局のところ荷物になっただけだった。実に不愉快である。
数日後、「KDDI」を名乗る女性から私の携帯電話に連絡が入る。
「どうもすみませんでした。はい、それはもう、はい、結構です。それで、申し訳ありませんが、通話料金のほうだけは・・・」
『はい。もちろんです。使ったモノは払いますよ。いえいえ、お手間取らせましてこちらこそ。はいどうも。』
んで、その翌月に「通話料金だけ」が引き落とされて終わりのはずだった。
更にこの2,3日後である。今度は自宅に電話が入る。
「やはりレンタル料金も保険料もいただきますね。」
ほわいぃ!!
わけがわからない。そして、再度(もう何回も)説明させられる。んで、そのたびに馬鹿にしたかのような質問を繰り返すのである。
「電話番号は間違えてませんか?」
「ちゃんと※とか押してますか?」
「電源は入ってますでしょうか?」
「バッテリーはついてますかね?」
「それは電話ですか?リモコンとかではないですか?」(捏造)
そして、今度は工作員1号、倅、娘、なども血祭りだ(笑)。
「息子さんは電話をかけ間違えたりしませんか?」
「その社員の方はお客様の携帯番号を御存じだったのでしょうか?」
どうあっても「おまえ、間違って使っただろ?それでヤカッてんぢゃないよ!こっちは大手企業だぞ?エリートの集まりだぞ?おまえ、海外旅行で携帯とか使えんの?」と言いたいようだ。なにがなんでも「落ち度はこっち(お客様)」にせねばならんらしい。
電話に出たのは妻だったが、私に直接連絡するように伝えさせる。
すぐにかかってくる。
私は、
・パラオで話したサービスセンターの男性が「無料にする」と言ったこと
・電話の不具合は予想外でとても困ったこと
・使い方等についても、その男性スタッフが確認したこと(センターは日本にあり、そこから電話させた)
などを、もう、いったい何度目なんだと思いながら伝える。すると、だ。
「たとえそうであっても、こちらで確認が取れないと対処できない仕組みなんです。」
と抜かすわけだ。私は呆気に取られたが、深呼吸して話す。
『いや、それはお宅の内部事情でしょう?私はお宅のマニュアルをみて(無料サービス)と書いてある番号に回して話を伺っただけです。我々はパラオに携帯電話が通話できるかどうか確認に行ったわけではないんです。それにもう、今も仕事中ですがね、帰って来てから振り回されてます。お宅にね。私はね、そのサービスセンターの支店名と、担当者の名前まで伝えています。関空のカウンターにもね。顧客としてできることはもうないと思いますが、どうですか?』
「はい・・・その通りだと思います・・・」
『あなたね、お名前よろしいですか?ああ、はい、どうも。あのね、○■さん?あなた、個人で考えたらおかしいと思うでしょう?こんなの、お客さん困ってるだろうなぁって。』
「・・・・・はぁ・・・思います・・・でも、そういう仕組みになっておりますので・・」
『いや、だからね、ちょっと調べてみてよ。連絡がなければすればいいじゃん。あなたが。あなた個人にお願いしますよ、じゃあ。その支店に電話して、その担当者と話してください。いいですね?』
「・・・・上司と相談してみます・・・」
『・・・ああ、そうなの。まあ、ともかくお願いね。』
・・・・・。
ンで、だ。
さすがにコレで終わるはずだったのだったのだった。
もちろん、この後、連絡があって「レンタル料金、保険料金は頂かないと確認が取れました」ということだった。問題は、その請求金額である。
なんともまあ、10万円を超えている。国際通話料金の使用料金がである。
私も妻もびっくらこいた。
計算すると、少なくとも数時間は日本とつながってねばならない。どこのだれがパラオまで行って日本に数時間も電話するというのか。なんかあったのか。
今度は請求書に記載されている「お客様センター」に電話する。
まぁた、一連の説明だ。もう、たまらない。心が折れたら払うかもしれない(笑)。
『140円と聞きましたが、その金額はどうなんでしょう?』
「・・・それは、こちらではわかりかねます。」
『・・・・調べてくださいよ。そのくらい・・』
「それは、こちらではできかねます。」
『・・・・どうすればいいの?』
「お支払いいただかないと・・・」
『電話が止まるんでしょ?』
「はい、通常、そのように・・・」
『あなた、あの、ごめんね、名前なんていうの?』
「わたし、お客さま係の▽■です。」
『▽■さん?あのね、140円で数分話したら10万円になるの?』
「それは・・・ちょっと・・・わかりません」
『あのね、それはね、なんでかしらんけれども、パラオからサービスセンターにかけた分が通話料金に加えられてるだけじゃないの?請求するならちゃんと調べなさいと言ってるだけなんだけれども・・?』
「それでしたら、お客様の方で通話明細を取り寄せていただきまして、調査依頼という形でですね、お調べいただいてから・・・」
『それ、間に合うの?電話止められるんぢゃないの?止められて困った後で間違いでしたってなったらどうするの?そっちが間違えて振り回して、客が調べるの?手間も時間もかけて?おかしいでしょ?ま、もう、今日、そっち行くわ。担当者とかいるの?』
「あの、窓口はありません。こちらがお客様窓口ですので・・・」
『じゃあ、どうすればいいの?というか、口座引き落としなんだから、もう落ちるんでしょ?かといって残高不足にしておけば、他の支払いとか困るでしょ?なんなのそれ?』
「それも、こちらではなんともなりませんので・・・」
『止めるの?あのね、▽■さん?参考までに聴きたいんだけれども、あなただったらどうする?これ?』
「・・・・ざ・・残高不足にして・・・」
『ああ、そう。あなた●●支店の▽■さんね?間違いないね?あなたがアドバイスしてくれたって言うよ?あなたがそれなら残高不足にしろと言ったって言うよ?』
「い、いえ・・・そんな責任は・・」
『もういい。わかった。引き落とすなら勝手にすればいいし、その使用明細を取り寄せて調査依頼する。で、わかったら返してくれると・・ああ、それもわからないんだ?』
「はい・・・・申し訳ありません・・・」
『じゃあ、いい。ただね、ひとつだけ約束してくれるかな?』
「・・・・はぁ・・・なんでしょう・・・」
『あのね、このauね、もうずっと使ってるんだわ。あの犬が父親のCMとかの会社とかね、使ったことないの。あなたは、そこの社員さん?』
「・・・はい、あの契約ですが、もうずっとここで・・・はい・・」
『好き?その会社?そこはこれからも働きたいと思える会社?』
「・・・・・はい。これからも、はい・・・。」
『じゃあ、提案書出して。上司かなんか知らないけども、今回の件ね、あなたに全部説明したよね?顛末もわかったでしょ?明らかにシステムが顧客に面倒をかけてる。機能不全だね?▽■さんもずっと、申し訳ありません申し訳ありませんって言ってるでしょ?お客さんが困ってる。迷惑かけられてる。便利だから使ってる携帯電話で、旅行で嫌な思いして仕事にも迷惑かかる。これはクレームだよね。KDDIじゃなくて、あなた、▽■さんの対応がみたい。これからのね。仕事って楽しくないとね。苦痛でショ?今は。』
「・・・・・・はい・・・はい(涙声)」
『よし。じゃあ、頑張って。ひとりのユーザーとして▽■さんを応援するから。』
「・・・はい・・・この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした・・・」
・・・・・。
これで終わるはずだった。
またまた数日後、自宅に戻ると妻がブチ切れですよ。
妻:「うぉ~~おわぁぁぁああ~~~!!!!」
ど、どした・・?また、電話か??電話の話なのか???
妻:「おうぅ!!そうじゃ!!」
聞くと、今度は「苦情係」のようなおっさんだったらしい。んで、「料金は間違えでした」ということだった。そらそうだ。で、なにやら偉そうに言われたのだとか。
妻のことだ。ああ見えて結構気が強い。だから「クレーマー扱い」されたのだろう。
とりあえず、妻を宥める。よしよし。そうかそうか。
ポケットに忍ばせておいた「りらっくまドロップ」の出番だ。
妻:「わぁぁぁあああ~~~~~♪りらっくまん~~♪」
ま、でも、結局はわかってくれたし、ま、いいか。
妻:「んでな~~~なんかな~~~そのおっさんがなぁ~~サービスの担当のおねえちゃんがな~~“この件は私が最後まで責任を持って対応します”とか言うてなぁ~~最後はなぁ~~そのおねえちゃんがなぁ~~電話に出てきて謝ってたわぁ~~~」
『その、お姉ちゃんの名前は「▽■さん」やろ?』
妻:「・・・!!おとしゃん!なんで覚えてるか!!浮気か!!」
いや、最近テレビでやってた「とあるピン芸人と離婚した女優さん」と同じ名字だったのだ。いま、「この名字」の女性を泣かせたのは私と陣内だけだ。
ま、どっちもがんばりなさい。
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