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暑いぞロシア! 酔って遊泳1200人水死 穀物被害、火災も急増

2010年07月19日 | 過去記事
暑いぞロシア! 酔って遊泳1200人水死 穀物被害、火災も急増

【モスクワ=遠藤良介】気温30~40度の記録的な猛暑が続くロシアで連日、数十人が海や川、池などで水死する異常事態が起きている。市民がウオツカなど酒を飲んで所かまわず水遊びをするためで、水死者は6月だけで1200人を超えた。1972年以来の干ばつで小麦など穀物への被害も拡大しており、全体の5分の1にあたる17地方が非常事態を宣言した。

 イタル・タス通信が伝えた非常事態省幹部の話では、水死事故の95%が遊泳指定場所以外で起き、大半が酔った状態での溺死。水死者は今月5日から12日の間だけでも233人にのぼった。子供が水死する事故も後を絶たない。

 6月後半から猛暑に見舞われ、首都モスクワでは17日、同日の気温としては過去最高の35度に達した。クレムリンではこの日、土曜定例の衛兵交代式が「参加者の健康を危険にさらす」として中止となった。

 雨が少ないことで農作物への影響も深刻だ。国営ロシア通信などによると、作付面積の12%の計960万ヘクタールで作物が壊滅。専門家らは今年の小麦生産が前年の9700万トンから8000万トン以下に落ち込むと予想。ロシアは世界有数の小麦輸出国で、小麦の国際価格は高騰を始めた。森林などの火災も急増し、陸軍は、曳光弾や照明弾を使用する夜間演習を中止した。

 一方、欧州各国も猛暑続きで、オーストリアでは16日に気温36度、ドイツのベルリンでは11日に38・7度を記録、半世紀ぶりに最高気温を更新したという。






ニューヨークが大停電になった翌年はベビーブームがきた、という話は都市伝説らしいが、その当日は交通事故が大量に発生したことは事実だ。日本人からすれば「渋滞と事故による交通麻痺」だと思うのが普通だが、そこはアメリカ人のことだ、日本人とはレベルが違う。どこの国の人間でも、ちゃんと並んで避難できるのが当然、と思わぬことだ。

車が通れないのは当たり前、どころか道路は人が埋め尽くしていた。「人間の渋滞」が発生したわけだ。人が通れないのである。だから、そこで「夜を明かした人」も少なくない。つまり、いくらアメリカでも「ベビーブームは都市伝説」だと信じたい。

日本もクレーンを積んだ貨物船が送電線をぶち切ったことがあった。2006年の「首都圏大規模停電」がそれだ。この日は偶然にも、2003年の「アメリカ北大停電」と同じ8月14日だった。多くの人がエレベーターに閉じ込められたり、オール電化れでぃ?ということで水まで出なくなったビルもあった。お盆休みで企業の対応も遅れた。それでも4時間42分で完全復旧。マスコミは普段エコエコ言うのに、こういうときだけは「簡単に送電線が切れるのは問題」とか「自公連立政権の危機対応の不味さ」などを懸命に報道していた。

「普段の便利な生活は、多くの方の技術や管理の上に成り立っているんですね」とも言わず、「これを良い機会だと思ってエコ生活をしてみましょう!SOTP電力!STOP温暖化!」とも言わない代わりに、神奈川県では「10分で復旧していた」などの電力会社の仕事にも触れなかった。「くだらない道路作るなら、電線を地下に通す工事をすべきです」と偉そうに「日本は地震大国である」ということも忘れて叫んでいるコメンテーターもいた。それに電気料金の3分の1は「送電料金」だと知ってのことかどうかは知らんが、一気に地下を這わせるとなると「とりあえず、数倍から10倍の電気料金になるかもね」という説明も付け加えてくれた方がいい。ま、ともかく、首都圏にいた多くの人はとても困ったが、大きな混乱もなく、道路で一夜を過ごしてベビーブームを引き起こし、国内の少子化に貢献することもなかった。

そういえば、モスクワも大停電になったことがある。プーチン大統領(当時)が「変電所の火災が原因」だと発表したら、チェチェン独立派のテロリストが驚いて犯行声明を出した。テロリストもせっかく、ライフラインを破壊できることを証明してみせたのに、負けず嫌いのプーチンが認めなかったから慌てたんだろう。また、これは2005年の5月末だった。

その時の交通事情はわからないが、とりあえず殺人事件が増えた。動機の多くは「暑くてイライラした」という、相手が露助ならば情状酌量せねばならぬ仕方のないものだ。元来、停電せずとも、猛暑が続けば殺人が増える国だし、平時から死因のトップはアルコールの過剰摂取による脳卒中、男性の平均寿命が60を超えない国だ。だからロシアには年金問題などないが、かなり上位に「殺人」がランクインしているという「別問題」を抱える国であるし、戦争に勝てば「相手国女性の強姦を許可する」という褒美を出す国でもある。

停電してクーラーが効かず「暑くてイライラしていた」なら露助は人くらい殺す。日本人の「金魚すくい」程度の感覚に違いなかろう。ま、しかし、例えば北朝鮮のように「停電状態が普通」ならば殺される人も減ったと思うと残念ではあるが、そんなロシアが今年の夏、とても暑いらしい。5月末でクーラーが効かずにアレである。つまり、すでにおそろしあ状態である。

どのくらい暑いかというに、17日は35度だった。日本でも連日、30度を超える日があるし、京都の夏もこれまたキツイのであるが、ロシア人に35度は「たまらない暑さ」かもしれない。また、どのくらいたまらないのかというに、それは1ヵ月で「1200人がウォッカ飲んで水に飛び込んで死ぬ」ほどたまらないと書いてある。日本で生まれて日本で育った在日には知る由もないのだが、実はロシアには「気温が35度になれば47度のウォッカを飲んで水に飛び込んで死ぬ」という文化があるのかもしれない。

他国の文化や伝統に個人的主観でモノ申すつもりはないが、こりゃまあ、なんとも、元気な国もあったものだ。山田バーもロシアでやれば儲かったかもしれない。



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