今日、17日はコレのチケット販売日であった。
http://www.fujitv.co.jp/events/wwdj/outline.html
<ウォーキング・ウィズ・ダイナソー公式ページ>
我妻がきょうゆー(恐竜)大好きなのは、もはや説明するまでもない。妻の前世は魚だが(溺死した)、その前はフクイサウルスだったかもしれないほど、大の恐竜好きなのである。日本愛妻家協会・専務理事(日本愛妻家協会会長・二代目弥右衛門 ※デレデレ3段・ラブラブ5段・第1254回アメリカ大会優勝)を務める私とすれば、これは買わないわけにはいかないと法律にも定められている。だが、コレが相当、入手し難いこともCIAからの情報で私は事前に知っていた。だから、私はジェームスボンドに「ヴェスパー」というカクテルを奢り、KGBの友人にも頼み、ソウル大学にいたずら電話をしながらも、今日、パソコンと携帯電話を駆使して、販売開始からずっと奮闘していたのである。
しかし、だ。
つながらない。つながらない。つながらない。
やっとつながったら「予定数量終了」の洪水。先ほどネットオークションを見るも、早速にもVIP席(1万円)がペアで10万円とかになっている。まだまだ上がるかもしれない。
なんという悪質な転売システムなのか。友愛が何なのか考えたことはあるのか。
仕方なく、太い体で細い声を出しながら妻に電話した。ごめんね、あの、
「うん、わかったよ、おとうしゃんが、がんばって買おうとしてくれただけで十分だよ、また、今度、機会があれば行こうね」
などと言ってくれるわけもなく―――
「おまえ、なにさらしとるんじゃ、ぶちころすぞ。きょうゆーもってこい。ここにつれてこい、きょうゆーの肉喰わせろ、あと、アイス買って来い」
と叱られる始末。見るつもりもないのに転売してホルホルしている奴らはティラノサウルスに喰われればいいと思う今日この頃、2万円(倍額)までなら買おうかな、とオークションを探していた自分に反省。こういう私のようなやわい奴が、ああいう連中を肥え太らせるのである。STOP違法転売、NO MOER民主党政権。
ま、ところで、プロレス興行などでも、会場周辺には「券、あまってないかぁ~券、買うでぇ~」の声があった。いわゆる「ダフ屋」である。これは「売ったほう」はもちろん、買ったほうも迷惑防止条例違反になる場合があるから気をつけたい。
そういえば、私も最近、生まれて初めてネットオークションでモノを買った。「アンクルトリスのつまようじ入れ」である。価格は2千円で落札した。この「ようじ入れ」はサントリートリスを購入すれば提供されていたキャンペーン玩具である。つまり、昭和30年当時なんかだったら、安価か無料で提供されていたものだろう。それが、なんと、今、探せば5千円とか普通にある。グラスなんかも高価な値がついている、というか、探してもみつからない(泣)。だれか、「アンクルトリスグッズ」持っている人、連絡ください。もちろん、現在は生産もしていないし、非常にレアなアイテムではある。私が2千円で飛びつくのも仕方がないわけだ。ただし、後頭部が割れていた(笑)。気をつけろ!安いには理由があるぞ!
そうなのだ。問題はネットオークションなのである。
無論、転売目的で購入すればアウトだが、そんなもん、いうまでもなく、わかるわけがない。だから高額で出品すると「特定商取引法」とやらに抵触するわけだ。しかしながら、堂々と、且つ、大胆に、そりゃもう、ダイナソー!!というほどの値がついている。要するにザルなわけだ。
「古物商」の資格を有する「金券ショップ」なども迷惑だろう。店頭に「売ってください」と書いてあるから、すべての商品は「客が売る」のが基本となるが、そこには収斂された目利きや「お宝発見」的な嗅覚も要する。もちろん、それを「商品」にする技術も必要だ。すなわち「プロ」の領域があろう。
私は古本屋を巡るときがあるが、それは「現在入手できない著作」などに出会う目的がある。あと、申し訳ないが「高価な本」などを安く購入する手段としても利用する。ある意味、こちらも「宝探し」なのだ。だから、時間の経つのも忘れて、いつまでも徘徊したりできる。「立ち飲み屋巡りしながらの古本屋巡り」は私の趣味でもある。
話を少しだけ逸らせると、私は「はぶて師匠」と同じく映画ファンでもある。師匠ほどの本数はさすがに観ていないが、それでも映画館に足を運ぶことを楽しみとしている。そこで最近、とてもムカつくのが「違法ダウンロード」などである。
「ダウンロードしたろか?」
と普通にいう奴がいる。罪悪感はない。やり方もいろいろあるようだが、いわゆる「海賊版」と呼ばれる著作権法違反なのである。また、これも「ダウンロード」自体は違法ではないからザル法とされるし、基本、親告罪であるから「どうせ、捕まらないっすw」ということで、違法行為は後を絶たないということだ。しかし、である。「なかなか捕まらない」は「捕まるときは捕まる」とセットであることも忘れてはならん。
飲酒運転も同じく、なかなか捕まらないかもしれないが、捕まって巨額の支払いを受けて人生を棒に振る阿呆がたくさんいることも事実だ。著作権法第119条1号「著作者人格権、著作権、出版権、実演家人格権又は著作隣接権を侵害した者は懲役3年、罰金300万円」だということだ。あ、ちなみに法人の場合は罰金1億円な。安くはないと思うぞ。
ダイナソーに話を戻す。
私がムカつくのは、もちろん、我妻に巨大な恐竜を見せてあげることができなくなった無念さもあるが、要するに違法に転売する連中の「罪」における弊害の大きさにもある。
例えば、私が購入しようとしていた「VIP席」の価格は1万円だ。これは「1万円支払っても見たい」ということで、この「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」には、その価値があると納得して購入するわけだ。事実、私は2倍でも購入していたと思うし、また、大阪がダメなら広島でも名古屋でも、どこでも行く気だった。それくらい気合を入れていたのである。また、日本全国あちらこちらに虹の会員もいるし、恐竜見た後、一緒に酒が飲めるかもしれないじゃないか(笑)。
私がいれば、そこがあなたの「山田バー」・・・ちよたろです。
いや、それはまあ、いい。
ともかく、だ。私が「2万円でも妻に見せてあげたい」と思うのは、それが「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」だからであり、あのスターウォーズ3の製作に携わった技術者など、60名からなるスタッフの仕事に対する付加価値に支払う報酬なのである。転売目的で違法にチケットを購入する輩にくれてやるわけにはいかないのである。
「売るから買う」のではなく「買うから売る」のだという原則を取り戻さねばならない。「買う(決める)」のは消費者側なのである。社会に不要な、もしくは有害な商売というものは自然淘汰されていくべきなのであり、自らが「これはなんなのか」を考え行動する、己の公共心に「これは許されていいのか」を問うことが肝要なのだ。それを自浄作用という。
先ほども書いたとおり「VIP席」の値段は1万円だ。オークションではペアで10万円と値がついていた。差額は8万円である。会場使用料を払い、運営スタッフを雇っているイベントの主催側が2万円しか受け取らないのに、転売するだけのこいつらに8万円も儲けさせることになるのだ。それでは、コレを創る側が廃れていくのも自明である。
先日世話になった散髪屋のおっさんは映画好きで、客のイスの前にはスクリーンがあってDVDが並んでいた。洗髪の時や髭剃りの時に観られないし、中途半端なところで「お疲れ様でした」と散髪が終わるからいかがなものかとは思うが、やはり、違法ダウンロードを憎んでいるとわかった。だから、それはおっさんが観たいだけやん、とは言わなかった。私も人のことは言えない(笑)。
布施には古い映画館が2件ある。私もちょくちょく行く。
私や散髪屋のおっさん、そしてもちろん、我らが「はぶて師匠」も「映画ファン」であり、そういう「映画ファン」が映画館を守っている。ホントは映画が好きなんだから、誰よりも早く観たかったり、出来れば安く、もしかすると無料で観れるほうが嬉しいに決まっている。しかしながら、それでも、そうしないのである。それが護るということだ。
「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」のチケットは「お一人様6枚まで」と書かれていた。これは「家族連れ」に対応しているのだろう。または「ペアで3組」を想定しているのかもしれない。自分が観たいなら、他の誰かも観たいだろうと思うのが人間だ。自分さえ良ければいい、と大勢が考え始めれば人間社会の堕落は避けられない。
今の日本は「政権の海賊版」だ。支那の違法コピー政権である。ソマリア近海で日本の船が海賊に襲われても「海賊はアニメでしか知らない」という人が幹部いた政党が「海賊版」だったとは笑えないが、違法ダウンロードの如く、不心得者を喜ばせる政策を偽証し、投票というチケットを取りさえすればいいという幹事長が牛耳る「海賊版・政権」の出鱈目が日本の屋台骨をぐらつかせている。
「映画館と映画を守る人」が違法ダウンロードを指して「タダで観ている奴がいるのに、バカらしくて金なんか払って映画館まで足運んでられるか!」と言わないように、バカらしくて税金なんか払ってられるか!という愛国者はいない。今年、私は生れてはじめて確定申告というものに行ったが、粛々と「税金を払うため」に並ぶ日本の納税者を見て安心した。妻と倅を連れて行った甲斐があったと思った。ふたりには「こういう人たちが日本を支えているのだ」と言った。賢く生きること、上手くやることと「ずるくやる」のは圧倒的に違う、別のとても低い次元の話であると言った。
「自分さえよければいい」は「自分はどうなってもいい」に等しい自虐の言葉だ。「他人などどうでもいい」は「自分も他人からすれば他人」だということに気づかない愚かな状態のことをいう。「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」のチケットは入手できなかったが、私は他にいろいろと入手している。ネットも電話もつながらなかったが、私はいつも妻とつながっている。この付加価値は世界中の金を集めても買えない。
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久代千代太郎
二代目弥右衛門
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