忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

いやな時代になったなぁの話

2009年12月03日 | 過去記事
支那人の子供が「将来大きくなったら、汚職警官になりたい!」というのを笑って聞いていたのは少し前だった。もうすぐだ。もうすぐ、この日本国においても、だ。

「将来?キャバ嬢になりたい!だって儲かるじゃんww」

という女子児童が現れるだろう。というか、もう、探せばいるんじゃないか?

http://news.livedoor.com/article/detail/4483052/
<セクハラ、不払い当たり前? キャバ嬢“労組”結成のナゼ>



これは私の主観であるが――――

なんにでも「入口」というものはあっていい。例えば「キャバ嬢」もそうだ。若くして仕事を探していて、とくに水商売に興味もなかったが、なんとなく友人などを介して「とりあえず、一回、やってみるか」で入店してもいい。

そして、働くうち、いろんなことがあり、悩んだり学んだりしながら、水商売のメリットデメリットを語るまでになり、夜の仕事の辛さ、また、面白さを実感し、心の底から興味が湧き出てくる。気付けばもう、イイ年のオンナとなり、なんとなく貯めた金でミナミのビルに始めたのが「あの店」なのよと、高級ブランドで身を固め、黒服に運転させて、ミナミの夜を歩けば「イイ顔」になったというサクセスストーリーがあっていい。

無論、今は健全な主婦です、子育ては面白い、晩飯の支度も任せとき、でも、これでも若いころはキャバクラでNO1だったのョ、旦那には内緒ね♪もいい。つまり、


ずっとやる仕事ではない。


また、ずっと続けられる仕事でもない。体を壊す。

その点では「パチンコ屋の店員」もそうだ。10年もホールで走ってみろ。体はガタガタ、腰はいつでも入院、膝はカクカク、肺は真っ黒、目は悪くなり、耳も聞こえにくくなり、髪の毛はパンチパーマになり、スラックスの丈は膝下まで上がってくる。カッターシャツの中にランニングシャツを着るようになったらアウトだ。つまり、


ずっとやる仕事ではないのだ。


およそ「必要悪」と思しき「風俗営業」とは、一時のシノギであるべきだ。私のように10年間続けているならば、経営側に近づかねばならない。簡単に言うと出世せねばウソなのだ。一般的に「風俗営業」という職種は手取りもよい。少々のボンクラでも、そこらの大卒の初任給など、足元にも及ばないほどの給与を持って帰る。

また、店にもよるが、往々にして「キャバクラ」と呼ばれる風俗営業の時間給は2000円とか3000円とかだ。スナックのカウンターレディで1200円~1800円くらいか。


理由はいろいろあろうが、とりあえずは「ふたつ」ある。

ひとつは単純、キツイからだ。体力的にも精神的にも、だ。例えば、パチンコ屋の店員は1000円~1300円程度かと思う。ちなみに当店は1200円~1500円だ。しかし、あの空気の悪い空間を、数時間、連続して歩くだけでも重労働だ。もちろん、重いドル箱も運ぶ。ときには走る。何ら失礼がなくとも、負けたお客さんから怒鳴られたりもする。誘惑もある。騙されたり、利用されたりもする。「ゴト」と呼ばれる危険な集団が店に来るかもしれない。多額の現金がいつもあるから、強盗の被害も圧倒的に多い。いつガムテープでぐるぐる巻きにされるかわからない。

もうひとつは、やはり、風俗営業だからだ。

職業を問われた時、「キャバ嬢」と答えれば、やはり、多くの世間の目は冷たいかもしれない。いくら必要性を説いても、そこはやはり「必要悪」だ。不必要(なふりをしている人)からすれば、なんだ、キャバ嬢か、となる。友人に彼女ができたと聞いて、何の仕事?と問うた時、うん、あの、キャバクラで働いてたんだよね・・・と言われると、あ、ああ、そうなんだ、ふ、ふぅ~ん、と少し気まずくなる。

これが「フライトアテンダントさ!」とか「歯科助手なのさ!」とか言われたら、まじで!おまえ!巧いことやったな!おい!とお祝いムードとなる。不思議なもんだ。看護婦でも風俗嬢顔負けの乱れた女はいr・・・ま、まあいい。

ま、変な例えだが「偏見受け入れ代」だな。それにマジでキツイし。

ンで、だ。

<キャバクラで働く女性に対する賃金未払いや、従業員らからのセクハラなどが深刻な問題になっているとして、東京のキャバクラに勤務していた女性らが中心となり、待遇改善を求めて労働組合「キャバクラユニオン」(仮称)を結成することが分かった。東京の個人加盟労組「フリーター全般労組」の分会として発足、今月中にも準備委員会を都内で開く>


この「フリーター全般労組」というのは、先日、東京で「貧乏人を差別するな、あと戦争反対!」とやってた「フリーターで組織する労働組合」だ。もう、ぷんぷんする。

しかし、まあ、阿呆だ(笑)。これ、ちゃんと誇りを持って働いているキャバ嬢からすれば、迷惑な話だと思うぞ。もちろん、賃金未払いや、あまりに悪質なセクハラなんぞは許すべきではない。客はちゃんと高い金払ってるんだから、女の子にも払ってあげてほしいし、その店でセクハラするのは客の特権だ(笑)。そのために行っとるんだ!そんな罰当たりな「ボーイ」などクビで結構。夜の世界、男なんぞ裏方に過ぎん。

しかし、だ。


<結成の中心となっている元キャバ嬢も、賃金未払いや男性従業員からの悪質なセクハラを受けたとして、東京都の労働委員会に救済を申し立てた。「さまざまな悪条件も“夜の世界では当たり前”と店や同僚から言われた。キャバ嬢たちが泣き寝入りしないよう労組を支援の窓口にしたい」と話しているという>


やはり、なんというか、ヤクザが警察に訴えているみたいな「薄ら呆けさ」は否めない。

「結成の中心となっている元キャバ嬢」など、おまえどうせ「指名」とか取れないだろと思ってしまう(笑)。同伴とかしてもらったことあるのかとww

これもある意味「悪平等」の弊害だ。最近、よく言う「リスク」の問題だ。実入りがいいということは、当たり前にリスクも高い。この場合も、職場は夜の盛り場であり、客は酔っぱらいであり、黒服もチンピラに毛が生えた連中も多く、はっきり言ってしまうと、だからこそ、おまえら「ごとき」が高い給与をもらっているということだ。

そういう「安全でちゃんとした職場」を望むならば、夜は家でビデオでも観てろと言いたい。昼間、大汗かいて安月給で働けと言いたい。単に「割がいい仕事」だと思って来るから、そんなことになる。夜の仕事に興味を持って本気で働いている女の子や、少々のことは経験だと割り切り、高収入を得て、いいところでパッと辞めて結婚でもしようと思っている女の子はいい迷惑だ。「リスク」を失くすということは、当たり前に「リターン」も失くすことになるからだ。悪質な店はそのまま潰れればいいが、ならば、良心的な店までも構えることになろう。これがエスカレートすると、確実にキャバ嬢の採用にリスクが増す。

「ふにゃふにゃ」した女の子は落とされる。ちゃんと通えるかどうか、わがまま言わないだろうか、言われた通りの仕事ができるだろうか、という女の子は店側からすれば「リスク」だ。もう、まるで、企業の面接のごとくテキパキと答える女性のみ採用される。

キャバクラから「ちょっとおバカな女の子」は消え、「計算高いシャキシャキした女性」ばかりになってみろ。飲んでいても面白くないから客は減る。時給はガソリンスタンドとかコンビニになる。それで夜の街が楽しくなるわけない。貴様ら、日本をこれ以上不景気にしてどうする。オマイラは民主党の回し者か?・・・あっ!!




ところで、こんな職業もあるんだなぁっと。「キャバクラ評論家」だってさ。倅には「頼むからキャバクラ評論家だけにはならないでくれ」と頼んでおこう。こわい。


<キャバクラ評論家、木村和久氏は、キャバ嬢らの労働実態について、「罰金はおろか、最近では毎月の出勤回数の下限を設けて、これに達しなければ給与を支払わない悪質な経営者もいる。店によっては、入店時に何十ぺージもある契約書にサインさせることで、劣悪な労働条件を強引に承諾させるところもあり、条件面で泣き寝入りしているキャバ嬢は非常に多い」と語る>


だから、このキャバクラ評論家は「その店だけ」を訴えればよろしい。キャバ嬢の権利を守れ!とかじゃなく、「キャバクラ好きからしてこの店は許せん!」とやればいい。ただ、チェックはいい。すればいい。パチンコ屋でもその「地域の一軒だけ」が遠隔操作で捕まったら、残りの店舗が全部チェックされるのはいい。探られて痛い腹などないから、いつでもどこでもOK、どうぞどこまでも見てくださいという店舗は、なんとも思わない。


ンで、ざっと最後まで読むと、実のところ、この記事自体が「とんでもないセクハラ記事」ではないかという疑念が浮かび上がってきた。

<夜の世界で働く女性たちの労組結成は、欧米ではオーソドックス。日本では1956年1月、売春防止法制定に反対した東京の赤線地区で働く女性らが「東京女子従業員組合」を結成。4月には「全国接客女子従業員組合連盟」が結成され、全国の赤線地区従業員約200人が参加したのが初という>

おいおい。


キャバクラは風俗営業適正化法の定める第2条1号か2号に属する「接待飲食営業」であるぞ。そんな昔の「売春防止法制定に反対した東京の赤線地区で働く女性」とは全然、話が違うぞ。「夜の世界で働く女性」=「性的サービス」だと思ってないか。「従軍慰安婦」=「強制連行」と同じく、決めつけによるレッテル貼付はやめたほうがいいぞ。

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