黒岳(1587m)
(有氏登山口~ガラン台コ-ス ・単独)
晴れのち曇り・小雨 ※ 文字サイズは(大)が最適
(行程) 有氏登山口(発7:25)→ガラン台:柳ケ水入山公墓地分岐(着8:15)→
今水分岐(着8:40)→風穴(着9:20~発9:30)→天狗分れ(着10:40)→
(写真撮り)~天狗岩(着11:20~発12:00)→
(写真撮り)~風穴(着13:35)→今水分岐 (着14:25)→今水登山口
(着15:15)→有氏登山口(着15:35)
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山々は紅葉の季節であるが、今週は曇りの日が続く。
今日は「秋晴れの一日」との天気予報である。
寒波襲来で前日から可なり冷え込んでいが、今日を逃すと、後は台風が沖
縄に接近しているので・・・黒岳の紅葉は過ぎてしまう。
傾山から三日のインタ-バルであるが黒岳行きを前夜に思い立った。
有氏~ガラン台コ-スは今回で2回目となる。
前回の山行(←クリック)で道順は覚えている。それ故に思い立ったら何時でも
往ける余裕の山である。
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▼有氏・湯の上牧野道の第二ゲ-トを通過する頃は朝の陽光が射し、天気予
報どおりの「よか天気になつたバイ~」「来てよかったなあ~」と思うのも束
の間、ガラン台に着く頃には、大船も黒岳も雲に覆われて雲行きが怪しくな
ってきた。
▼今水分岐手前で下山して来る2人(男)の中高年と出会う。
「氷(ひょう)が降って、黒岳はガスがかかっているので風穴まで行って戻っ
てきました・・・・。」と話された。
前ゼリ付近で又、下山して来る単独行の山ガ-ルと出会う。
「雨も降り出し、ガスがかかって来たので・・・・この付近をうろうろしていま
す。」との事であった。
「今日の天気は秋晴れの予報ですから雨の心配はないと思います。」と語り
かけたところ、私と同行されることとなった。
女性は来年が定年(大津市の看護師)で、定年前の長期休暇中とのこと。
山行暦は私以上で、私が登っている山は殆んど踏破しておられる模様であ
り、山談義に事を欠かない人であった。
▼風穴広場で出会った宮崎の老人は「天狗岩方面はガスが捲いていたので
天狗分れで戻って来た・・・」との事であった。「今年の紅葉は紅葉前に落葉
しているようである・・・」と呟いておられた。
風穴広場のナナカマドを観察すると「実は沢山つけているが、本来は赤色で
あるべきが、茶褐色に枯れている。葉っぱもしぼ萎えている」。
セリグチ谷のウメモドキは沢山の赤い実を付けて輝いていたが・・・・。
夏場の記録的な猛暑続きとその後の高温の日々であったが、今年の紅葉
模様は果たしてどうだろうか・・?
▼風穴広場はソババッケと同様に「山人が交流する憩いの場所」となつてい
て、「登る人・下る人」が此処で出会い、山情報を交換して、そして分かれて
次の山旅をする「道の駅」ならぬ「山の駅」となつている。
そんな想いで・・・・「天狗分れ」までの勾配のきつい登り坂に取り付く。
〔7:25 有氏登山口〕 〔8:50 前ゼリ付近から黒岳裾野の紅葉〕
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▼あいにくの曇りで期待していた大船山北斜面の紅葉は観えないまま天狗分
れに着く。途中で大分森林管理署の職員(パトロ-ルしながらゴミ拾いをし
ているとの事)から「天狗分れ付近は霧氷になっている・・・」と聞かされてい
たが、こんなに着氷しているとは想像もしていなかった。
▼乳白色の霧が立ちこめる森に、オブジェのような黒い幹肌の樹木とその枝
に純白の霧氷、着氷で白銀を覆った紅葉・・・・・。
霧と霧氷と紅葉が織り成す幻想的な自然現象を、秋山で味合うとは夢にも
思わず、感動極まるものがあった。
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▼天狗岩頂上からの眺望はガスで残念ながら効かず、楽しみにしていた紅葉
の樹海(眼下のみいくぼ・荒神森)を目にすることは出来なかった。
風は無かったので頂上で昼食タイムとした。
〔11:22 天狗の頂上〕
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▼登路沿いの林には落葉した紅葉が錦繍の彩りを呈し、華麗なる佇まいを放
っていた。
〔12:20 天狗分れ付近の落下した紅葉〕 〔12:39天狗分れ~風穴への下山路の落葉〕
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▼風穴までの下山路はゆっくりと下り、写真撮りを楽しむ。
段々と日が射してきて、ガスの切れ間に大船山斜面が見え隠れする。
紅葉の山腹を米窪ル-トから下って来る、登山者の姿が見える。以前、私も
歩いたル-ト (←クリック)であり感慨深く見つめた。
▼風穴広場は多数の登山者が休憩している。
福岡からのツア-の19名は殆んど高齢の女性達であるが「上峠」を経由し
て、今夜は黒岳荘に泊まるとの事であった。
ツア-一行の後に、風穴を離れたが、途中で一行を追い越して私達が先に
歩いた。
谷を挟んだ向こう側の森から一行の賑やかな話し声が聞こえて来て、黒岳
南面の中腹を東へ移動しているのが声で判った。
上峠分岐の道標は確認しているが、この道標には「イクナ」とか「マヨウ」と
の落書きが記されているので「絶えた登山道」と思い、余り関心を持たなか
った。「この高齢の人達が歩くのであれば・・・私も踏破出来るのでは・・・」と
思いつつ、何時かはこのル-トを歩こうと決意する
〔12:57 風穴への下山道から大船山北斜面〕 〔13:53セリグチ谷から天狗を望む〕
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〔14:20前ゼリ付近から天狗の裾野を望む〕 〔同左のズ-ム撮影〕
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▼今日一日行動を共にした看護師は岳麓寺登山口へ下るところであったが、
今水ル-トは歩いた事が無いとのことであったので、私が案内して今水登
山口へ下り、私の車で岳麓寺まで送った。
「一期一会」山での出会い、山談義や医療(山で足が攣る場合の漢方薬)の
事などのを語り、楽しい山行となった。
〔15:15 今水登山口へ下山〕
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(2010.12.9日加筆)
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